自転車ユーチューバー、なななさんと対談
車のドライバーとサイクリストが「事故のない世界」を実現するためにできること

2025年3月11日

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登録者数7.65万人の人気YouTubeチャンネル「なななチャンネル」でロードバイクの魅力を配信する“なななさん”。イーデザイン損保はなななさんと共にYouTubeコンテンツを配信するなど、自転車の交通安全について考えるための企画を実施してきました。車のドライバーとサイクリストが共に「事故のない世界」を目指すために、どういったことを意識していけばいいのでしょうか?

イーデザイン損保社員×なななさんのオンライン対談の様子をお届けします!

なななさん

大阪府出身。ロードバイクに乗り始めたことをきっかけにその様子をYouTube「なななチャンネル」で発信し、人気を集める。2024年2月には自著「自転車を趣味にする」も出版。

イーデザイン損保 茂谷さん

2021年入社。お客さま体験(CX)の全社マネジメントやWebサイトでのお客さま体験の向上を図る施策を担当。プライベートでは二児のパパで、子供の送迎やお出かけで日常的に電動自転車を利用している。

イーデザイン損保 松本さん

2020年入社。自動車保険「&e」におけるWebやアプリなどの顧客接点を横断した施策の企画・実行をリードし、プロモーション・Web領域におけるマネジメントに従事。ロードバイク愛好家で週末は家族とのおでかけの目的地まで愛車をこいでいる。

ロードバイクの魅力を楽しく伝えている“なななさん”だからこそ、一緒に「事故のない世界」に向けた発信ができる

――最初になななさんとイーデザイン損保の出会いについて教えてください。

茂谷さん:私たちイーデザイン損保は約4年前から、“事故時の安心だけでなく、事故のない世界そのものを、お客さまと共創する。”というミッションを掲げ、様々なプロジェクトやサービスを展開してきました。

昨今、自転車事故は交通事故全体の約1/4を占める ※1と言われています。そのため、34の都府県で自転車損害賠償責任保険等への加入が義務化される(令和6年4月1日時点 ※2)などの対策がとられています。一方でイーデザイン損保として車だけでなく、“自転車の交通安全”と、どう向き合っていくべきかを模索していました。

その中で、サイクリストとして活動されている方、さらに発信力のある方に協力いただくことで、より良いサービスやコンテンツが生まれるのではないかと考えるようになりました。そのころ、ロードバイク愛好家の松本がなななさんのYouTubeのファンだという話が出て(笑)、なななさんに協力していただけないか、という期待のもとお声がけさせていただいたのがきっかけです。

※1

出典:警察庁ウェブサイト「良好な自転車交通秩序を実現させるための取組」より

※2

出典 国土交通省ウェブサイト「自転車損害賠償責任保険等への加入促進について」

松本さん:なななさんのYouTubeはとにかくロードバイクが楽しそうなんです。頻繁にコンテンツを配信するなど精力的に活動されていて、視聴者が共感しやすい内容や親しみやすいキャラクターに魅力を感じました。

なななさん:ありがとうございます!私のチャンネルは完全に自転車に特化したものだったので、まさか自動車保険が専門のイーデザイン損保さんにお声がけいただけるとは思ってもいなくて。お声がけいただいたのは嬉しかったのですが、正直最初は自分にどんな発信ができるのだろうと戸惑いました。

同時にイーデザイン損保さんの「事故のない世界を目指す」というパーパスをお伺いしてすごく共感したんです。実際に私も自転車に乗っていて怖い思いをしたこともたくさんありました。そこで改めて考えてみたら、普段から安全運転を心がけていたつもりでしたが、まだまだ足りないこと、知らないこともあるのではないか、と。そこに対してなにか取り組みができたら、視聴者の方の役にも立ちますし、自分自身の新たな気づきにもなると思い、ご協力させていただくことにしました。

――具体的になななさんは、どんな怖い思いをされたことがあるのですか?

なななさん:これは私の配信でも実際にお伝えした内容ですが、ロードバイクで国道を走っていた時に、トラックが真横をすごいスピードで通り過ぎていったことがありました。幸い大事には至りませんでしたが、恐怖を感じました。自転車で車道を走ることは、事故と隣り合わせなんだなと身をもって実感しました。

松本さん:なななさんのYouTubeでは自転車の楽しさだけでなく、危険性についても発信されているということがとても印象的です。自転車に乗る楽しさと怖さを正直にしっかりと視聴者の方に発信している方だからこそ、事故を未然に防ぐための活動にもご協力いただけると思いました。

自転車と車の共存のために。お互いを理解し合うことの重要性

――これまでどんな取り組みを一緒にされたのでしょうか?

茂谷さん:なななさんのオフ会に参加させていただいて、参加者のサイクリストの方々に「自転車の交通ルールやマナー」をテーマにしたアンケートをお答えいただきました。また、直接会話してリアルな声をお聞きしました。

お話を聞く中で、多くのサイクリストが公道の走りづらさを感じているということがわかりました。自転車側が意図して取った行動も、車側に気付いてもらえないことへの悩みを抱えているんです。

例えば路上駐車や障害物などを避けるために車道の真ん中寄りを走っていても、車側からは「自転車が突然ふくらんできた」と認識されて不快感を与えてしまったり、煽られる原因になったりしている現状があります。

一方で、車のドライバーが左折する際に、後ろから来ている自転車の巻き込みを防ぐため左に寄せる時、自転車側が意図を理解できずに「急に進路を妨害された」と感じて怖い思いをする場合もあるなど、お互いの認識のすれ違いがもとでヒヤリハットが起きている現状もあります。

同じ車道で共存して安全に走行するためには、サイクリストと車のドライバーがお互いの状況を理解し合うことが必要なんじゃないかなと考えるようになりました。

なななチャンネル “初めてのオフ会は想定外のことばかりでした…”より

また、自転車の交通ルールの啓発の動画をなななチャンネルで配信していただきました。例えば、大きな交差点での二段階右折や、自転車に乗っていると迷いやすい場所での交通ルールなどを、なななさんが実際に走行して解説するという内容です。車線の数や進行方向に応じた正しい通行の仕方を細かく説明されていて、非常にわかりやすく、参考になったという視聴者コメントもたくさんいただいていました。

なななさん:自転車の交通ルールは、道路状況や地域によって運用が曖昧だったり、一般的に知られていないこともたくさんあって、まだまだ浸透していないことが多いと思います。イーデザイン損保さんと企画した交通ルールの啓発動画を作成する時に、警視庁のサイトを見て色々勉強したのですが、私自身初めて知ることがたくさんあり驚きました。視聴者の方からは「正しい自転車の交通ルールを理解できてとても良かった」と言うお声をたくさんいただいて、この動画を配信して本当に良かったと思っています。
配信した交通ルールはほんの一部だと思っています。地域によってルールが違いますし、「こういう時はどう走ればいいんですか?」という質問もたくさんいただきました。すごくニーズの高いコンテンツだと実感しました。

――そもそも自転車事故の件数は増えているのでしょうか?

松本さん:「自転車関連交通事故件数の推移(平成26年~令和5年)※3」のデータによると、車や人等に関わらず全体の事故件数自体はかなり減少傾向にあります。自転車事故の件数自体も比較的下がってきてはいるのですが、その減り方が自動車事故と比べて緩やかなので自転車事故の割合が増えてしまっているのが現状です。

自転車事故の要因は様々にあると思いますが、電動アシスト付き自転車や速度の出やすいスポーツタイプの自転車の増加、シェアサイクルの普及など自転車の利用シーンが多様化してきたことは要因のひとつかもしれません。

なななさん:本当にそうですね。様々な自転車のスタイルが生まれたことで自転車の乗り方も変わってきましたよね。日本はまだまだ自転車専用道路が普及していないので、自転車の進化に対して道路環境が追いついていない。そこも問題だと思います。自転車専用道路がないから車道を走るしかないけれど、車からしたらぶつかったら怖いし、ヒヤっとするなあと思われてしまう。私自身も車を運転するのでわかります。だからといって歩道を走るのは違反だし、それこそ歩行者にぶつかったら大変危険です。

茂谷さん:自転車に乗る方々が車道を走るうえで、整っていないことはまだまだありますよね。自転車に乗っている人が意識し、気を付けるべきルールやマナーもたくさんありますが、車も歩行者もそんな自転車の現状を理解したうえで譲り合い、お互いに思いやりをもつことで事故のない世界を目指せると思っています。

なななさん:自転車だけがルールを守るとか、車だけがルールを守るとかでは事故は減らせないですよね。共存し合ってお互いが安全に走るには、共通認識をもっと増やすこと。そういう発信がもっと多く広まっていけばきっと変わると思っています。

ドライバーとサイクリストの相互理解を目指して

――これからはどんな活動をされる予定ですか?

茂谷さん:ときどきSNS等で車のドライバーが自転車の運転を批判している意見を見かけます。そういう車のドライバーとサイクリストの意識の分断みたいなものをなくしていきたいという思いが強くあります。走行中に気にかかることがあっても、相手の立場や状況を想像してみると、また違った印象や感想を持てるのではないかと思っています。

先日(2025年2月時点)、このテーマについての特設サイトを公開しました。車と自転車の交通事情に関するアンケート結果や、相互理解ができていないことに気付いていただけるようなスペシャルムービーを配信しています。

相手側の立場や意図を理解しようとすることで、自分が気を付けるべきことも見えてくる。もっとお互いの立場を想像してみよう、と問いかけるようなメッセージを伝えたいです。

なななさん:自分の立場だけを考えると相手のせいにしがちですよね。もっと本当は余白があっていろんな状況がある。自分自身、100%相手の立場に立って考えられているかと問われたら、そうじゃないな…と今お話を聞いていてハッとさせられました。そういう、冷静になって我に返るというか…新しい視点を持つことが大切なんですよね。

「車と自動車の交通ルールを巡る対立意識調査」のレポートや、プロジェクトムービー「本音の交差点 ~CAR vs BICYCLE~」をご覧いただける特設サイトを公開しました。
https://www.e-design.net/lp/bicycle/?cid=direct_cycleoption_a_a_a_a_a

万一への備えをすることで、安心して自転車ライフを楽しめる

――イーデザイン損保では、「自転車傷害特約」の販売を開始したと聞きましたが、詳しく教えてください。

松本さん:保険開始日が2025年1月1日以降の自動車保険「&e(アンディー)」の契約に付帯できる特約です。自転車傷害特約は、傷害リスク(ご自身のおケガ)を補償する構成になっています。当社は個人賠償(相手方のケガや物を補償する)の特約をすでに販売しているので、この度、傷害リスク(ご自身のケガ)に対する補償を自動車保険の特約として新たに開発しました。この特約は主に運転される方の配偶者や同居している親族、別居の未婚の子なども補償の対象となりますので、ご自身だけでなく、ご家族のケガに対しても備えることができます。

また、自転車も乗り物である以上、状況によっては歩行者を巻き込んでしまい、大ケガをさせてしまうケースも考えられます。

そのような悲しい事故が起きないことが一番なのですが、もしも起きてしまった時に個人賠償特約があると安心です。自転車傷害特約と個人賠償特約をセットで付帯いただくことで自転車利用時の幅広いリスクをカバーできます。

自動車保険の特約として付帯することで保険がまとめられてシンプルに備えられると思います。

なななさん:自転車保険は本当に大事だと思っています。自転車はヘルメットを装着していますが、身体は何にも守られていません。なので、こういった自転車傷害特約があると本当に安心だと思います。特に私たちのようなスポーツ系の自転車に乗っているとスピードが出やすかったり、長時間乗ったりするので単独事故も起こしやすいんです。自分が起こしてしまった事故に関しても対応していただける保険は本当にありがたいと思います。

茂谷さん:“事故のない世界”を目指して、車のドライバーとサイクリストの相互理解を深めていくお手伝いをする活動を広げていきたいという想いとともに、実際に事故が起きてしまった場合に、ご自身やご家族を守る補償という部分も我々はサポートしていきたいと思っています。みなさんの生活を安心という形で守っていけたらと思います。

――最後に、なななさんに車にはない自転車の魅力を改めてお聞きしたいです。

なななさん:車では感じられない疾走感、風を感じた時の高揚感。常に自然を感じながら走る気持ち良さは自転車でしか味わえません。それに車で行くのとは違う発見が自転車にはあるんです。同じ場所でも自転車で行くとまるで違う旅先に行ったかのように新鮮に感じる。「ここにこんなお店があったんだ!」とか、そんな新しい発見や喜びがあるのが自転車の魅力でもあります。私自身、本来アクティブな性格ではなかったのですが、ロードバイクの楽しさを知ることで、どんどん世界が広がって毎日が豊かなものに変わっていきました。

松本さん:お話を聞いているうちに、自転車に乗りたくなってきました(笑)。こういうお話を聞いていると、自転車に乗らない車のドライバーにも自転車の魅力をもっともっと伝えていきたいと感じますね。お互いの視点を理解できる人が増えることで、車と自転車が幸せに共存できる社会を目指します!

今日はありがとうございました。

なななさん:ありがとうございました!

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