「魔の7歳」にご注意を!入学・入園シーズンに多い子どもたちの飛び出し
2022年04月01日
運転中、不注意や道路上の突然の出来事に「ヒヤリ」としたことはありませんか?!特に春は、卒業や入学、そして春休みで多くの子どもたちが外に飛び出す季節。そこで「ヒヤリ」が発生する可能性も高いんです。今回は、そんな子どもたちによる「ヒヤリ」にスポットライトを当ててみたいと思います!
交通事故が最も多い「魔の7歳」
「子ども」といっても、学齢によって交通事故の発生件数には大きな違いが。交通事故の統計によると、交通事故の死者・重傷者が最も多いのは「7歳=小学1年生」の子ども。その数は小学6年生と比較すると約3.7倍にもなり、未就園児(幼児)よりも約2.2倍、未就学児(幼稚園・保育園児)よりも約1.2倍と多いのです。こうしたことから、小学1年生の子どもは事故にあうリスクの高い「魔の7歳」と呼ばれています。
出典:警察庁「通行目的別に見た学齢別・歩行中死者・重傷者数(平成27年~令和元年合計)」
なぜ、小学1年生の子どもは事故にあう件数が他の学齢と比べて多いのでしょうか?
小学生になると、これまで一日のほとんどを両親と一緒に過ごしていた子どもは、通学・下校でひとりで歩く機会が生まれたり、友だちと外に遊びに出かけることが多くなります。でも彼らの多くは、行動範囲が広がったのに一人であちこち歩き回ることに慣れていません。
そのなかで、横断歩道や交差点での注意不足や車道への飛び出しなど事故につながる動きをしてしまいます。上のグラフでも、学業中の事故が1年生になってとても多くなっていることがわかります。
加えて、子どもは遊びに夢中になっているため、近づいてくる車が目に入らないことも。大人が予想もつかないような動きをすることもあるため、私たちドライバー自らが意識して、子どもに対して注意してあげる必要があります。
子どもが関係する事故、データから見える原因と対策とは?
私たちイーデザイン損保が受け付けた事故のなかには、「魔の7歳」が被害者になる事故も多く、その原因も調査しています。その内容を見てみると、多く見受けられるのが「子どもの飛び出し」による車との接触です。
飛び出す場所は、横断歩道、信号のない交差点、細い路地、家の玄関前、コンビニの駐車場など様々。一方、自転車を円を描くように走らせていて走行中の車にぶつかってしまったケースや、鬼ごっこをしていて車道に飛び出してしまったというケースなどもありました。
こうした事故から子どもを守るために、ドライバーの私たちがまずできることは、普段の運転で注意すべき場所や時間帯を知ることです。
警視庁によると、子どもの交通事故の特徴には「道路横断中」「自宅付近」「夕方の時間帯」「自転車の運転中」といったものが挙げられます。また、歩行中の子どもは「飛び出し」による事故が多く、自転車では交差点での不注意や一時停止しなかったことが原因になる傾向があるのだそうです。
夕方は、ちょうど子どもが学校から帰宅して外に遊びに行く時間帯。子どもの自宅から500メートル以内は事故が多発する傾向があるそうで、見通しの良し悪しに関係なく、下校時間帯から夕方にかけて住宅街を走る際には「いつでも停止できる速度」で注意深く走ることが大切です。
車の進行方向に子どもを見かけた際には、すぐに様々な危険予測をすることが必要です。「子どもが突然車道にはみ出してくるかも」「子どもが突然車道を渡ろうとするかも」「子どもが突然走り出すかも」など心構えを持つことで、徐行したり子どもとの距離をとったりなど慎重に運転することができるようになります。特に、歩道がなく路側帯しかない道路などでは十分に注意するようにしましょう。
実際に私も、ある日の夕方に住宅街を走行していると、自転車に乗った小学生が脇道から飛び出し、車道にはみ出して曲がってきたことがありました。「あ!」と声が出るほど驚いたのですが、車のスピードを緩めてブレーキを構えて走っていたため、すぐにブレーキを踏んで車を止めることができました。「ここから子どもが飛び出してくるかも!」という運転中の「危険予測」はとっても大切です。
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