自動車保険のレッカーサービスの内容とは?利用した場合の等級への影響などを解説
2024年11月13日
お車を運転する際、交通事故だけでなく、バッテリー上がりやパンク、燃料切れなどさまざまなトラブルにあう可能性があります。
お車が故障などにより動かなくなった際、助けてくれるのが「レッカーサービス」です。本記事では、レッカーサービスを含むロードサービスの内容や、利用した場合の自動車保険の等級への影響などを解説します。
レッカーサービスはどんな時に利用できる?
実際に、どのような状況であればレッカーサービスを利用できるのでしょうか。一般的な例を挙げて紹介します。
- 自動車事故によって車が自走できない場合
自動車事故によって車が自走できない場合、事故現場から修理工場や自宅まで、レッカーによるけん引もしくは積載車による運搬をします。
なお、事故にあった際は、まずケガ人の救護や警察への連絡を行いましょう。その後、ロードサービスを手配し、車の搬送に関するお手続きを進めます。 - 走行中に釘を踏んでしまいタイヤがパンクした際、スペアタイヤを積んでいなかった場合
走行中に釘などを踏むと、タイヤがパンクする可能性があります。その際、スペアタイヤがない場合はレッカーサービスによって修理工場へ搬送します。なお、スペアタイヤがある場合は、スペアタイヤへの交換作業が可能なロードサービスもあります。 - 電気自動車が電欠によって動かなくなった場合
電気自動車が電欠によって動かなくなった場合、レッカーサービスにより最寄りの充電施設まで搬送します。
レッカーサービスはどうすれば受けられる?
レッカーサービスは、ロードサービスで提供されるサービスの一つです。
レッカーサービスの利用方法などを詳しく見てみましょう。
レッカーサービスの利用方法
レッカーサービスを利用するには、主に以下の方法があります。
- 自動車保険(任意保険)に付帯されたロードサービスを利用する
- JAF(日本自動車連盟)のロードサービスを利用する
各サービスの利用回数の制限や詳しいサービス内容は、サービスの提供元によって異なるので確認しましょう。
なお、ロードサービスにはレッカーサービスだけでなく、お車の引き上げ・引き降ろし、応急対応などのさまざまなサービスがあります。イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)が提供するロードサービスの詳しい内容は、こちらをご覧ください。
ロードサービス&eでは、ロードサービスはすべての契約に自動付帯されており、追加の保険料はかかりません。レッカーサービスを含む「ロードサービス」の利用によって、翌年の等級が下がることもないため、等級ダウンによる保険料アップを気にせずに利用できます。
また、レッカーサービスに関して、イーデザイン損保が指定した最寄りの修理工場までの搬送であれば距離の制限はありません。お客さまが指定する修理工場や自宅までの搬送は、100kmまで無料です。お客さまが搬送先を指定する場合は距離制限がある点にご注意ください。
自動車保険とJAFの
ロードサービスの違い自動車保険とJAFのロードサービスの主な違いは、「サービスの対象」です。
一般的に、自動車保険のロードサービスは契約した「お車」に適用されますが、JAFの場合は契約した「人」に対して適用されます。
つまり、JAFの場合、所有されているお車以外のレンタカーや社用車などであっても、JAF会員が運転または同乗していれば、サービスの対象です。
なお、自動車保険のロードサービスでは対象外となるサービスも、JAFでは対応できる場合があります。そのため、自動車保険とJAFの両方に加入すれば、より手厚いサービスを受けられます。
&eのロードサービスも、JAF会員であればサービス内容がさらにグレードアップするため、JAFへの入会がおすすめです。具体的には、以下のとおり、無料サービスの内容が手厚くなります。
横にスクロールできます
JAF会員以外 | JAF会員の方 | ||
---|---|---|---|
レッカーけん引距離 | 100kmまで無料 | 120kmまで無料 | |
応急対応 | 部品代 消耗品代 |
自己負担 | 4,000円まで無料 (保険期間中1回まで) |
作業料金 | 30分超過の場合 自己負担 |
無料 | |
燃料切れ時 ガソリン配達 |
配達 | 保険期間中 1回まで無料 |
回数制限なし※1 |
ガソリン無料サービス (10リットルまで) |
保険期間中 1回まで |
保険期間中 2回まで |
当社サービスの無料回数を超過した場合は、JAFのサービスとして提供いたします。
レッカーサービスを利用する際に知っておきたいポイント
レッカーサービスの利用において、知っておきたい3つのポイントを説明します。
到着までの時間の目安
一般的に、レッカーサービスを要請してから到着するまでの時間は概ね30〜60分程度です。ただし、山間部といった地域性や交通事情によっては、この限りではありません。
また、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの大型連休の時期は、要請件数が増えるため、到着まで通常より時間がかかる場合があります。
&eでは、電話もしくはWebサイトで24時間365日、レッカーサービスを含むロードサービスの手配を受け付けています。Webサイト上のマイページの「あんしん事前登録」に、ロードサービスを手配する際に必要な情報を登録しておけば、万一のトラブルが発生したときスムーズに手配することが可能です。
あんしん事前登録自己負担費用が生じる場合がある
各保険会社が定める要件を満たせば、基本的にレッカーサービスは無料で利用できます。
&eのレッカーサービスでは、イーデザイン損保指定の修理工場であれば距離の制限はなく、お客さまが指定した修理工場や自宅までお車を搬送する場合は100kmまで無料です。
ただし、無料で搬送できる距離を超えて搬送した場合や、クレーン作業など特殊な対応が必要な場合は、お客さまのご負担となるケースもあります。
無料で利用できる範囲は保険会社によって異なるため、事前に確認しましょう。
レッカーサービスが利用できないケースがある
トラブルの内容やレッカーサービス要請時の状況によっては、レッカーサービスが利用できないケースがあります。&eのレッカーサービスが利用できないケースとして、以下の例が挙げられます。
- 故障または車両トラブルにおいて、現場での復旧が可能なとき
- カギの紛失時または盗難時
- 一度入庫した修理工場や自宅などからの二次搬送や廃車を目的とした2回目の搬送
保険会社によってレッカーサービスを利用できないケースが異なるため、事前に確認しましょう。
まとめ
レッカーサービスとは、自動車保険に自動付帯または特約で付帯されているロードサービスで提供されるサービスの一つです。
お車を運転する際、バッテリー上がりやパンクなど、さまざまな要因によって走行不可となる可能性があります。自動車保険にロードサービスがついていれば、お車が急に動かなくなったときも安心です。
&eの自動車保険にはロードサービスが自動的に付帯されており、追加保険料もかかりません。また、ロードサービスを利用した場合、翌年以降の等級・保険料に影響はありません。
監修:新井 智美
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。
資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員