自動車保険の保険料は銀行口座から引き落としできる?メリット・デメリットや他の支払い方法も解説
2024年8月16日
加入した保険を利用して契約通りの補償を受けるためには、定められた保険料を期日までに支払うことが必要です。
保険料が期日までに支払われなかった場合は、補償を受けられない可能性があります。お支払いが遅れたせいで無保険になる事態は絶対に避けなければなりません。
自動車保険の保険料のお支払いは多くの場合、複数の方法から選択できます。しかし、どの支払い方法を選べばよいのかわからない方もいるでしょう。
自動車保険の保険料の支払い方法としては、クレジットカード払や銀行振り込みのほか、保険会社によっては銀行口座からの引き落としが選択可能な場合もあります。
イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)では、クレジットカード払、コンビニ払、Apple Pay払の3つの支払い方法があります。
本記事では、自動車保険の保険料の支払い方法を銀行口座引き落としにした場合のメリットやデメリットを解説します。
また、他の支払い方法もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自動車保険の保険料の支払い方法
多くの保険会社は、自動車保険の保険料のお支払いに複数の方法を設定しています。各支払い方法のメリットやデメリットを検討し、ご自身に合った方法を選ぶとよいでしょう。
ただし、選択できる支払い方法は各保険会社によって異なります。また、保険会社が設定しているすべての支払い方法の中から自由に選べるとは限りません。場合によっては、希望する方法を選択できない可能性も考えられます。
また、代理店を通しているかどうかや、申し込み方法、保険料の金額、一括払か分割払か、など契約の諸条件によっても変わる場合があるため、どの支払い方法が利用できるのか事前に各保険会社のWebサイトなどで確認しておくとよいでしょう。
自動車保険の保険料の主な支払い方法は以下の通りです。
- 銀行口座引き落とし(口座振替)
- 銀行振り込み・インターネットバンキング払
- クレジットカード払
- コンビニ払
それぞれの支払い方法の特徴を詳しく解説します。
銀行口座引き落とし(口座振替)
銀行口座引き落としは、ご自身の銀行口座から保険料が自動で引き落とされる支払い方法です。口座振替・自動振替と呼ばれることもあります。
銀行口座引き落としで保険料を支払うには事前の手続きが必要です。また、どの銀行の口座でも引き落としが設定できるわけではありません。保険会社によっては一部の金融機関を対象外としている場合もある点も把握しておきましょう。
なお、保険料を銀行口座引き落としで支払う申し込みを行っても、手続きはすぐには完了しません。引き落としができるようになるまでには日数がかかります。このため、保険会社によっては、分割払の初回のみ別の方法で支払い、2回目以降銀行口座引き落としになる場合もあります。
銀行口座引き落としを設定すると払い込みの手間が省けますが、銀行口座の残高が不足している場合は保険料の引き落としが実行されずお支払いができない状態になるため、十分に注意しましょう。
銀行振り込み・
インターネットバンキング払銀行振り込みは、請求書やWebサイトなどから振り込み先を確認して金額を振り込む支払い方法です。銀行振り込みを行うには、振り込み先の口座の金融機関名・支店名・口座名義・預金種別・口座番号などの情報が必要です。
振り込みは、ATMや金融機関の窓口・インターネット上の口座などから行います。ATMでは現金やキャッシュカードを使って振り込みますが、金額によっては現金での取り扱いができない可能性もあるため注意しましょう。
振り込みをしてから振り込み先の口座に着金するまでの日数は金融機関や条件により異なります。24時間いつでも即時入金として反映される場合や、振り込み時間により翌営業日となる場合など、対応は金融機関およびサービスによってさまざまです。
なお、銀行口座振り込みで自動車保険の保険料を支払う際に振り込み手数料がかかる場合は、原則として契約者が負担しなければなりません。支払う保険料から手数料を差し引いて振り込まないよう注意しましょう。
ただし、金融機関によっては振り込み手数料が無料になる条件を設定しています。振り込み手数料の負担が気になる方は上手く活用するとよいでしょう。
また、一部の保険会社や金融機関では、収納機関番号や納付番号、確認番号を入力して支払う「インターネットバンキング払」を利用できる場合もあります。
いずれの支払い方法でも、指定の期日までに着金しなければ保険契約が開始されない、または契約が切れてしまう可能性が考えられます。
保険契約がなくなると事故があった場合に必要な補償が受けられなくなるため、お支払いは期日までに忘れずに行いましょう。
クレジットカード払
クレジットカードを利用して保険料を支払う方法が「クレジットカード払」です。
一般的に、自動車保険の保険料は分割払より一括払の方が支払い総額を低く抑えられます。分割払では、分割手数料がかかるためです。
保険料を分割で支払う場合には、保険会社による分割払とクレジットカード会社による分割払の2種類があります。それぞれ分割手数料がかかる点は同じですが、分割手数料を支払う相手が異なります。
保険会社による分割払は保険加入時に分割払を選択し、月々保険会社から請求される方法です。分割手数料は保険会社に支払います。また、保険会社により分割手数料は異なりますが、5%とされることが多いようです。
クレジットカード会社による分割払は、保険契約では一括払にし、クレジットカード会社へのお支払いを分割払にする方法です。使用するクレジットカードによって分割手数料だけでなく、選べる分割回数も異なります。この場合、分割手数料はクレジットカード会社へ支払います。
多くのクレジットカード会社では、利用した内容に応じてポイント還元を行っており、自動車保険の保険料のお支払いを通じてお得に利用できます。貯まったポイントは、クレジットカードによってキャッシュバックやギフト商品への交換などが可能です。
ただし、クレジットカード払では、カードの利用限度額を超えた場合など、何らかの理由でカードが使えなくなった場合は、自動車保険の保険料の決済も行われないため注意が必要です。
また、必ずしもご自身の所持しているクレジットカードが保険料のお支払いに利用できるとは限りません。VISA・Mastercard・JCBといった一般的なブランドであれば使える場合が多いですが、クレジットカードなら何でもよいわけではない点は把握しておきましょう。
なお、契約者本人以外の名義のクレジットカードが利用できるかどうかは、保険会社により異なります。配偶者のみとしている場合や、同居している親族なら認められる場合など、対応はさまざまです。
&eでのクレジットカード払について、詳しくはこちらをご覧ください。
コンビニ払
コンビニ払には、指定された支払番号を用いて支払いを行う方法や、郵送される払込票を用いて支払う方法があります。
支払番号を用いる場合は、コンビニに設置されている端末での操作が必要な場合があります。
また、二次元コードがある場合はスマホで読み取って決済アプリでのお支払いも可能です。
なお、コンビニ払は金額の上限が設定されている場合があるため注意が必要です。
&eでのコンビニ払について、詳しくはこちらをご覧ください。
自動車保険の保険料の銀行口座引き落としのメリット
銀行口座引き落としでは毎月決まった額が自動で引き落とされるため、手間がかからず、保険料の払い忘れを防ぐ効果が期待できます。
口座の資金が引き落とされるまで日数がかかるクレジットカードと異なり、保険料のお支払いと振替が同時であるため、タイムラグがなく、家計の把握・管理もしやすいでしょう。
自動車保険の保険料の銀行口座引き落としのデメリット
銀行口座の残高が不足している場合は、保険料の引き落としがされません。そのため、引き落とし日までに引き落とされる保険料の金額以上の資金を入れておく必要があります。
多くの保険会社は、引き落としができなかった場合に通知したり、お支払いまでの猶予期間を設けたりしていますが、救済措置が必ず講じられるとは限りません。保険料が不払いの場合、本来の支払い期限以降の補償を受けられない可能性も出てきます。
保険契約が解除されて7等級以上の等級を引き継げない場合も考えられるため、残高不足には十分に注意しましょう。
一括払(年払)の
メリット・デメリット自動車保険の保険料のお支払いは、一括払と分割払に分けられます。まずは一括払のメリットとデメリットを以下で解説します。
一括払(年払)のメリット
一括払は、保険料を一括でお支払いいただく方法をいい、1年契約の場合は、年払という表現を使用している保険会社もあります。
一括払(年払)にすると、分割払と比較して支払い総額が低く抑えられます。また、支払うタイミングが一回のみであるため、払い忘れなどの保険料不払いのリスクを低減できます。
一括払(年払)は、一般的に分割払より支払い方法の選択肢が多い点も特徴です。
実際に&eでは、分割払で利用できるのはクレジットカードのみであるのに対し、一括払ではクレジットカード、コンビニ、Apple Payが利用できます。
一括払(年払)のデメリット
一括払(年払)では保険料をまとめて支払うため、支払い額が大きくなりがちです。資金に余裕がなければ一括払(年払)を選択しづらいでしょう。
分割払(月払など)の
メリット・デメリット保険の内容や条件によって分割払を選択できる場合もありますが、
途中で支払い方法を変更することができない場合もあります。
支払い方法を選ぶ際は事前によく検討しましょう。
分割払(月払など)のメリット・デメリットを以下で解説します。
分割払(月払など)のメリット
分割払にしても、一括払と同等の補償を受けられます。
分割払にすると支払い総額は一括払よりも大きくなりますが、一回の支払い額が少なく済むため、家計に余裕がなく一括払のための資金を準備しづらい方は検討してみましょう。
分割払(月払など)のデメリット
分割払は、分割手数料がかかるため、保険料の総額が一括払より高くなります。また、毎月のお支払いが発生するため家計の管理の手間が発生します。
保険会社によっては分割払の取り扱いがない場合も考えられます。申し込み方法や支払い方法も一括払と比較して限定されている場合が多いでしょう。
まとめ
自動車保険の保険料は、多くの場合、複数の支払い方法の中から都合にあわせて選択できます。ただし、申し込み方法や支払い回数などの条件によって選択肢が限定されることもあります。
支払い方法は銀行振り込みやクレジットカード払、コンビニ払のほか、銀行口座引き落としが可能な保険会社もあります。
銀行口座引き落としのメリットは、一度設定すれば手間がかからず払い忘れない点です。デメリットは、銀行口座残高不足などの理由により引き落としができない可能性がある点です。
支払いは一括払、分割払に大別されます。それぞれのメリット・デメリットを把握したうえでご自身に合った支払い方法を選択しましょう。
監修:新井 智美
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。
資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員