20代の自動車保険、保険料の相場はいくら?
2024年3月8日
20代の保険料は30代や40代に比べて高い傾向にあります。自動車保険の保険料は年齢以外にも車種や等級、免許証の色などによって変わることもありますが、20代の保険料はどれくらいが目安なのでしょうか。今回は、20代の保険料例や、保険料をなるべく安くするための方法を紹介します。
20代の自動車保険料は
なぜ高いのかそもそも、20代の自動車保険料はなぜ高くなってしまうのでしょうか。その理由について見ていきましょう。
初めて自動車保険に加入するから
自動車保険の等級は、初めて自動車保険に加入するお車の場合、原則として6等級からスタートします。等級は無事故だと1年ごとに1つずつ上がっていき、保険料の割引率も高くなっていきますが、6等級の場合は等級による割引率が高くないため、その分保険料は高くなってしまいます。
例えば、18歳で免許を取得し同時に車を購入したとします。このとき、新規で加入すると等級は6等級から始まります。自動車保険の等級は最大20等級ですが、18歳で加入した場合、20等級に到達するまでは最短でも14年かかります。14年後は32歳ですから、20代は等級による割引を最大限受けることができません。必然的に、保険料はどうしても高くなってしまうと言えます。
年齢が若いから
主に運転される方の年齢によっても保険料が変わります。特に、20代は統計的に事故率が高いため、保険料も高く設定されているのが一般的です。
また、補償される運転者の範囲を決める「運転者年齢条件」によっても保険料は変わります。年齢区分は保険会社によって多少異なりますが、「年齢を問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「30歳以上補償」といった区分が設けられています。「運転者年齢条件」は、補償される運転者の範囲が広いほど保険料が高くなります。「30歳以上補償」よりも「26歳以上補償」、「26歳以上補償」よりも「21歳以上補償」の保険料が高くなるので、主に運転される方が20代の場合、保険料は高くなる傾向にあります。
運転者年齢条件の範囲と区分(イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)の場合)
横にスクロールできます
年齢問わず補償 | 21歳以上補償 | 26歳以上補償 | 30歳以上補償 |
---|---|---|---|
運転者の年齢を 問わず補償 |
運転者※1が21歳以上の 事故のみ補償 |
運転者※1が26歳以上の 事故のみ補償 |
運転者※1が30歳以上の 事故のみ補償 |
20代の運転者※1を補償できるのはこの範囲 |
別居している未婚の子や友人などが運転された場合は、年齢を問わず補償します。
20代の保険料の目安は?
自動車保険の保険料は、加入するお車や、補償内容、各種割引によって変わるため、「いくらが目安です」と一概には言えません。よって、ここでは同条件下で運転者年齢条件だけが変わる場合、どのぐらい保険料に差が出るのかをご紹介します。
実際に&eでの保険料例をみてみよう
ここでは、&eで保険料の見積もりをして、運転者年齢条件による保険料の違いを見てみましょう。
「運転者年齢条件」のみ「年齢問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」に変えてみると、保険料は次のように変化します。
年齢問わず補償 | 21歳以上補償 | 26歳以上補償 | |
---|---|---|---|
保険料(一括払) | 138,632円 | 77,914円 | 62,280円 |
保険料の算出条件・補償内容の詳細を見る
上記保険料の算出条件
- 運転免許証の色:ブルー
- 使用目的:主に日常・レジャー
- 主な使用地:東京都
- 運転者限定:家族限定
- 運転者年齢条件:表に記載のとおり
- 前年走行距離区分:7,000km超10,000km以下
- 料率クラス:車両5対人7対物6傷害6
- 等級:9等級(事故有係数適用期間:0年)
【補償内容(保険金額など)】
- 対人賠償:無制限
- 対物賠償:無制限
- 対物超過特約:あり
- 人身傷害:3,000万円(車内のみ補償)
- 車両保険のタイプ:一般
- 車両保険:110万円
- 車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円
- 弁護士特約:あり
- 他車運転特約:あり
- 被害者救済特約:あり
- 無過失特約:あり
- 新車割引:あり
- インターネット割引:あり
【その他の算出条件】
- 主に運転される方(記名被保険者):26歳
- 用途・車種:自家用小型乗用車
- 初度登録年月:令和2年4月
- 保険開始日(始期日):2024年4月1日
- 保険期間:1年間
- 前契約事故:なし
- 前契約保険会社:当社以外
- 払込方法:一括払
表示の保険料は、保険開始日が2024年4月1日の&eにおける保険料です。
商品改定などにより、保険料が変更となる場合があります。
「年齢問わず補償」と「21歳以上補償」では、保険料に2倍近い差が出ています。このことからも、自動車保険において「運転者年齢条件」によって保険料に大きな違いが出ることがわかります。「21歳以上補償」と「26歳以上補償」でも保険料に差があり、同じ20代であっても後半に差し掛かると保険料が安くなるといえます。
保険料をなるべく安くしたいときに利用できる方法
このように20代の保険料は高くなりがちですが、できれば保険料は抑えたいもの。「補償はそのままで保険料を安くしたい」というときに利用できる方法について解説します。
各種割引を活用しよう
各種割引を利用することで保険料を安くすることができます。代表的なものとしてインターネット割引などがあります。例えば&eでのインターネット割引※2では、インターネットで新規契約をお申し込みいただくと、保険料が10,000円(12回払の場合は1回あたり833円)、継続契約※3の場合は2,500円(12回払の場合は1回あたり208円)割引になります。
そのほかにも様々な割引が用意されていますが、保険会社によって割引の内容や適用条件は異なるため、あらかじめWebサイトなどでご確認ください。
&eの各種割引については、こちらをご覧ください。
保険開始日が2024年4月1日以降の契約が対象です。
前契約(中断している契約を含みません。)の引受保険会社が当社である契約をいいます。
等級制度を賢く活用しよう
等級制度を賢く活用することで、保険料を抑えることができる場合があります。条件に当てはまる方は、活用してみてはいかがでしょうか。
セカンドカー割引
親族と同居している方は、自動車保険の新規加入時にセカンドカー割引が利用できるかもしれません。セカンドカー割引とは、同居の親族や配偶者が既に自動車保険に加入しており、その保険の等級が11等級以上であれば適用される割引制度のことです。
セカンドカー割引にはその他にも要件がいくつかあります。&eのセカンドカー割引については、こちらをご覧ください。
車両入替と等級の引き継ぎ
こちらも親族と同居している方に限られますが、車両入替と等級の引き継ぎを行うことで保険料を安くすることができます。例えば、新しく車を購入する子どもの父親が加入している自動車保険が20等級だった場合、この方法を利用することで子どもの保険を20等級にすることができます。
詳しくは以下のコラムをご覧ください。
補償内容を見直そう
その他に、補償内容を見直すことによっても保険料を抑えることができます。例えば、補償される運転者を限定する、人身傷害を「車内のみ補償」タイプにする、車両保険を「限定」タイプにするといった方法です。&eの保険料の節約ポイントについては、こちらをご覧ください。
保険料節約のポイントしかし、補償内容を限定することで保険料を安くしようとすると、本当に保険が必要になった際に補償されないといったリスクが伴うため注意が必要です。保険料の安さだけではなく、自分にとって必要な補償を検討し、最適なプランを選ぶことが大切です。
監修:新井 智美
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。
資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員