保険料に影響する自動車保険の型式別料率クラスとは?特徴と仕組み、調べ方を解説

2024年12月16日

自動車保険の保険料を決める要素の一つが「型式別料率クラス」です。

「料率クラス」や「自動車保険料率クラス」と言われることもありますが、「型式別料率クラス」が正しい名称です。

本記事では型式別料率クラスの特徴と仕組み、ご自身が保有する自動車の料率クラスを調べる方法を解説します。

型式別料率クラスとは

型式別料率クラスとは、自動車の「型式」ごとに過去の保険事故発生状況等から「1」「2」「3」などのクラスを設定したものです。

自動車保険では、自動車ごとの特性(形状・構造・装備・性能)などによって、個々の自動車ごとにリスクに差が見られるため、それを型式単位で評価してクラスを適用し、保険料に反映させています。

型式別料率クラスは、より適正かつ公平な保険料負担とするため、損害保険料率算出機構が各保険会社から集積した保険事故発生状況等に基づいて補償種類(「対人賠償」「対物賠償」「傷害」「車両」)ごとに決定します。毎年1月1日に見直しが行われ、保険開始日時点の料率クラスが適用される仕組みとなっています。
このため、同じお車でも料率クラスに変動があれば、ご自身が保険事故を起こしていなくても、保険料が上がる可能性があります。

自家用普通乗用車と自家用小型乗用車は1~17の17クラス、自家用軽四輪乗用車は1~7の7クラスで区分されます。数字が大きいほど保険料が高くなり、小さいほど保険料は安くなる仕組みです。

保険始期日が2024年12月31日以前の場合、自家用軽四輪乗用車の型式別料率クラスは1~3までの3クラスで区分されます。

型式別料率クラスは、多くの保険会社が適用しています。

型式別料率クラスが適用される用途・車種

型式別料率クラスが適用される用途・車種は「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」「自家用軽四輪乗用車」の3つです。

一方、「自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)」「自家用軽四輪貨物車」「特種用途自動車(キャンピング車)」などは型式別料率クラスの対象外です。

自動車の型式は車検証で確認可能です。車検証の型式欄などに記載の「◯◯―△△△△」という表記のうち、「△△△△」の部分が型式に該当します。

型式別料率クラスの検索方法

型式別料率クラスは、損害保険料率算出機構のWebサイトでカンタンに検索できます。

まとめ

型式別料率クラスとは、自動車の「型式」ごとに過去の保険事故発生状況等から「1」「2」「3」などのクラスを設定したものです。
「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」「自家用軽四輪乗用車」の3用途・車種が対象で、数字が小さいほど保険料は安くなります。

ご自身の所有するお車の型式別料率クラスは、損害保険料率算出機構のWebサイトでカンタンに検索可能です。

なお、型式別料率クラスは損害保険料率算出機構が年に1回の頻度で見直しを行っており、見直しの結果によっては保険事故を起こしていない場合でも保険料が値上がりする可能性があります。

監修:四方 裕伸

会社員として14年、総合ビジネスを行う中小企業の経営者として14年、保険・FP・土地活用・住宅・建築設計・リフォーム・不動産の分野について、現場と学問の両方で経験を積む。
相談者の家計にゆとりを生むために、住まいや経営などにかかわる生活のノウハウを伝えている。

資格情報:1級FP技能士・CFP・宅地建物取引士