ロードサービスとは。任意保険に自動で付帯しているもの?サービス内容や留意点、料金が発生する場合について解説!
2024年4月8日
ロードサービスは、自動車事故やバッテリー上がり、パンクなどの自動車トラブルによって自力走行できなくなった際に、応急作業や救援を依頼できるサービスです。頻繁に利用するものではありませんが、もしものときに欠かせない重要なサービスです。
本記事では、ロードサービスの内容や利用時の注意点などを解説します。万一の際、慌てないようにロードサービスについて把握しておきましょう。
ロードサービスとは
ロードサービスとは、事故や故障など車にトラブルが生じた際、レッカーでのけん引や現場での復旧作業などを依頼できるサービスです。イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)では、主に、以下のサービスを受けられます。
例えば、事故によって車が動かなくなった場合に目的場所(自宅や修理工場)まで搬送する「レッカーサービス」や、落輪したり縁石に乗り上げたりした際の「引き上げ・引き降ろしサービス」があります。
一般的に、自動車保険(任意保険)に付帯されたものや、JAF(日本自動車連盟)に加入することで受けられるもの、そのほか業者が提供するロードサービスがあります。
JAFのロードサービス内容はこちらでご確認いただけます。
JAF ロードサービス内容(https://jaf.or.jp/common/about-road-service/contents)
ロードサービスが利用できるケースとは
実際に、どのような状況であればロードサービスを利用できるのでしょうか。ここで、ロードサービスの対象となる10の事例を紹介します。
- 自動車事故にあい、車が動かない
- 車内にカギを置いたまま施錠したため、車に乗れない
- ライトを消し忘れてバッテリーが上がり、エンジンが作動しない
- 走行中、釘を踏んでしまいタイヤがパンクした
- サイドブレーキが固着し、運転できない
- 長距離を移動中、ガス欠になった
- 側溝にタイヤが落ちて、動けない
- 旅行先で車が故障し、帰る手段がわからない
- 雪が降って、車が走れない
- 運転中、ハンドル操作に違和感があった
一般的に、ロードサービスを要請すると、時期・エリア・天候・交通事情によって異なりますが、概ね30~60分程度でサービスを受けられます。
ロードサービスの要請は専用ダイヤルが設けられており、各社サービスページに掲載されていることが一般的です。トラブル時、スムーズに連絡できるようあらかじめ把握し、電話番号登録や、メモを車内に残しておくことをおすすめいたします。
&eでは、お電話またはWebでロードサービス手配の受付完了後、現場に到着するまでの時間は約30〜40分です。ただし、時期・エリア・天候・交通事情によっては、この限りではありません。
なお、&eでは申し込み完了後に「あんしん事前登録」にて万一の事故・故障発生時、ロードサービスを手配する際に必要な情報(お車の情報・燃料の種類など)をマイページにて事前にご登録いただけます。スムーズなロードサービスの手配のために、事前に登録しておくことをおすすめいたします。
自動車事故にあい、車が動かない
自動車事故によって車が自走できない場合、事故現場から修理工場や自宅まで、レッカーによるけん引もしくは積載車による運搬をします。
&eのロードサービスでは、保険会社が指定した最寄りの修理工場まで運ぶ場合、距離の制限はありません。お客さまが修理工場を指定する場合、100kmまで無料で搬送できます。
なお、事故にあった際は、まずケガ人の救護や警察への連絡を行いましょう。その後、ロードサービスを手配し、車の搬送に関するお手続きを進めます。
車内にカギを置いたまま施錠したため、車に乗れない
車内にカギを置いたまま施錠した状態を「インロック」といいます。インロックになった場合、ロードサービスに依頼してカギを開錠してもらいましょう。
最近は電子キーが増えており、置き忘れ防止の警告音の機能がある車種もあり、カギの閉じ込みトラブルは減っています。しかし、「車内にカギを置いたまま荷物の出し入れを行い、トランクの開閉ボタンで施錠してしまう」など、人為的なミスでカギを閉じ込めてしまう可能性はあります。
また、自力で開錠するとドアの故障などさらにトラブルが増える原因となるため、無理に開錠を試みるのはやめましょう。
ヘッドライトを消し忘れてバッテリーが上がり、エンジンが作動しない
JAFによると、2022年度のロードサービス出動理由で最も多かったのは「バッテリー上がり」です※1。バッテリーは車を動かすために必要な電気をためる装置であり、供給する電気が不足した状態を「バッテリー上がり」といいます。
バッテリーが上がる原因として、ヘッドライトやルームランプの消し忘れや、車の使用頻度が少ないことが挙げられます。
バッテリーが上がった際は、ロードサービスによってエンジンを始動(ジャンピング)させる対処を行います。
走行中、釘を踏んでしまいタイヤがパンクした
走行中に釘などを踏んでしまい、タイヤがパンクするケースは少なくありません。一般的に、自動車保険に付帯されたロードサービスでは、スペアタイヤへの交換作業が可能です。
基本的に、JAFのロードサービスではタイヤの応急修理が可能ですが、自動車保険によってはスペアタイヤがない場合、レッカーで修理工場へ搬送される場合があります。
サイドブレーキが固着し、運転できない
サイドブレーキは、レバー式・足踏み式・電動式などに分けられます。サイドブレーキをかけたままの走行は、リアブレーキ装置の損傷や火災の原因となるため危険です。
サイドブレーキが固着した場合、ロードサービスへ連絡し、解除作業を依頼してください。
長距離を移動中、ガス欠になった
車で長い距離を走る場合、燃料切れには注意が必要です。万一、ガス欠になり近くにガソリンスタンドがない場合は、ロードサービスを要請しましょう。
&eのロードサービスは、ガソリンまたは軽油10リットルを無料で配達します。ただし、保険期間において1回限りのサービスです。また、電気自動車の電欠の場合、レッカーサービスにより最寄りの充電施設まで搬送します。
側溝にタイヤが落ちて、動けない
側溝にタイヤが落ちたり、縁石に乗り上げたりすると、車が動けなくなります。自力で抜け出せる場合もありますが、運転に慣れていないと難しいでしょう。
落輪・脱輪といったトラブルにあった際は、無理をせずロードサービスに連絡しましょう。&eのロードサービスには、車両の引き上げ・引き降ろしサービスが含まれています。
旅行先で車が故障し、
帰る手段がわからない車にトラブルが生じた際、知らない土地だと帰りの交通手段や緊急宿泊先などの確保に困るケースがあります。旅先などで故障によって車が動かなくて困った場合は、情報提供サービスを活用ください。
&eのロードサービスでは、近くの宿泊施設や帰りの交通手段、レンタカーやガソリンスタンドといった情報提供が可能です。なお、各施設の利用に伴う費用は、お客さまの自己負担となります。
雪が降って、車が走れない
雪が降ると車がスリップしたり、雪にはまったりすることで、動けなくなってしまうケースも考えられます。降雪が原因で運転していた車が動けなくなってしまった場合もロードサービスを利用できます。
&eのロードサービスでは、降雪によって車が走れない場合、走行できる場所まで引き出します。
ただし、冬用タイヤやチェーンを装着したうえで、一定の除雪作業を行ったにもかかわらず走行できなかった場合に限ります。
運転中、ハンドル操作に違和感があった
走行中、ハンドル操作などに違和感がある場合、無理せず安全な場所で停車しましょう。
例えば、ホイールのボルトが緩んでいるとハンドルを取られやすくなりますが、ホイールのボルトが緩んだままで走り続けると脱輪する危険があります。
&eのロードサービスでは、ボルトの増し締め作業を依頼できます。
ロードサービスが利用できないケースは?
ロードサービスが利用できないケースもあります。
自動車保険によっても異なりますが、&eでロードサービスが利用できないケースは、主に以下の場合です。
- ご契約のお車に搭乗中の方以外が利用する場合
- ロードサービスの利用時に、事前に保険会社が指定する窓口にご連絡いただけない場合
- 交通事情や気象状況、お車の状況などにより、ロードサービスの提供が難しい場合
また、無料サービスの範囲を超える費用などは、自己負担となる場合があります。
各保険契約によって、無料となるサービスの範囲や利用可能な回数は異なります。事前に確認したうえで、ロードサービスを利用しましょう。
&eの自動車保険はロードサービスが追加保険料なしで自動付帯!
&eには、ロードサービスが自動的に付帯されます。24時間365日いつでも利用できるうえ、翌年の等級や保険料に影響はありません。
なお、JAF会員であれば&eのロードサービスがさらにグレードアップするため、JAFへの入会がおすすめです。具体的には、以下のとおり、無料サービスの内容が手厚くなります。
横にスクロールできます
JAF会員以外 | JAF会員の方 | ||
---|---|---|---|
レッカーけん引距離 | 100kmまで無料 | 120kmまで無料 | |
応急対応 | 部品代 消耗品代 |
自己負担 | 4,000円まで無料 (保険期間中1回まで) |
作業料金 | 30分超過の場合 自己負担 |
無料 | |
燃料切れ時 ガソリン配達 |
配達 | 保険期間中 1回まで無料 |
回数制限なし※2 |
ガソリン無料サービス (10リットルまで) |
保険期間中 1回まで |
保険期間中 2回まで |
ガソリン無料サービス回数を超過した場合のガソリン代は有料となります。
なお、ロードサービスを利用する際は、事前の連絡が必要です。連絡なく業者を手配された場合、ロードサービスの提供ができないためご注意ください。
自動車保険とJAFの違い
ロードサービスについて、自動車保険とJAFの大きな違いは「サービスの対象」です。自動車保険に付帯されたロードサービスの対象は「ご契約のお車」であり、運転者は問いません。
一方、JAFのロードサービスの場合、「会員本人」が対象となります。そのため、JAF会員であれば、レンタカーやバイクなどマイカー以外でのトラブルでもロードサービスを受けられます。
JAF会員本人が対象であるため、原則として家族などは利用できません。ただし個人会員と同居している家族、または生計を一にする家族であれば、家族会員として加入できます。
一般的に、自動車保険に付帯されたロードサービスよりもJAFのロードサービスの方が、対応可能な作業が多く、適用範囲が広いと言えます。JAFでは、タイヤのパンク応急修理や自然災害に起因したトラブルにも対応してもらえます。
最近では、JAFと提携している自動車保険があり、保険付帯のロードサービスでは対象外のトラブルをカバーできる契約が増えています。
&eのロードサービスに関するよくあるご質問
ロードサービスで料金が発生する場合はある?
&eのロードサービスにおいて料金が発生するケースは、主に以下の場合です。
- レッカーサービスで、無料の範囲を超える距離を利用した際の搬送費用
- 応急対応時に使用した部品代や消耗品代
- 情報提供サービスで紹介された宿泊施設や修理工場を利用した際に生じた費用
- クレーン作業などの特殊作業費用や重作業費用、48時間を超える車両保管料金
ロードサービスは基本的に無料で利用できるサービスですが、上記のケースなど自己負担が必要な場合もあります。料金が発生するケースは、各社によって異なるので利用規約を確認してください。
&eのロードサービスの利用規約について、詳しくはこちらをご覧ください。
各種資料ダウンロード しおり・約款
ロードサービスを利用すると
等級が下がる?ロードサービスの利用有無や利用回数は、翌年の等級や保険料には影響しません。
万一、車両にトラブルが生じた際、ロードサービスに加入していると安心です。JAF会員であれば、さらに手厚いサービスが提供されるため、車を運転する方は加入をご検討ください。
監修:木下 隆之
明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務。独立後、プロレーシングドライバーとして活躍。全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。雑誌にも11本の「連載エッセイ」に執筆。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。