軽自動車(乗用車)の自動車保険料は他の車種と比較して安い?保険料相場や安い理由について解説

2025年2月14日

軽自動車(乗用車)は、自家用乗用車(普通)や自家用乗用車(小型)と比較して、自動車保険の保険料が安い傾向にあります。
本記事では軽自動車(乗用車)の保険料相場、他の車種と比較して保険料が安い理由について詳しく解説します。

軽自動車(乗用車)の保険料相場

まず、軽自動車(乗用車)の一般的な保険料の相場から確認しましょう。

損害保険料率算出機構の「2023年度 自動車保険の概況」から、任意自動車保険の平均的な保険料を算出しました。まずは以下の表をご覧ください。

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用途・車種 契約台数※1 合計保険料※2 年間平均保険料※3
自家用乗用車(普通) 17,478,306台 1,264,229,069千円 約72,331円※4
自家用乗用車(小型) 14,422,028台 790,412,281千円 約54,806円※4
軽自動車(乗用車) 18,751,412台 928,405,974千円 約49,511円※4
※1

新契約の台数

※2

異動・解約による追加・返還保険料を加減した金額

※3

「合計保険料÷契約台数」で算出しています。

※4

小数点以下は四捨五入しています。

出典:損害保険料率算出機構「2023年度 自動車保険の概況」

上記の表を見ると、自家用乗用車(普通)の年間平均保険料は約72,331円です。

一方、軽自動車(乗用車)の年間平均保険料は約49,511円となっており、自家用乗用車(普通)よりも年間平均で約2万円安い結果となりました。

なお、上記の保険料は統計データに基づいて算出した平均値です。自動車保険料は、主に運転される方(記名被保険者)の年齢や車種、補償・特約などによって大きく変動するため、あくまで平均値であることにご留意ください。

軽自動車(乗用車)の保険料が安い理由

軽自動車(乗用車)の保険料が安くなっている理由には、まず、軽自動車(乗用車)は、自家用乗用車(普通)や自家用乗用車(小型)と比較して事故率が低いことがあげられます。また、交通事故が発生した際の損害が大きくなりにくいことも要因の一つです。

損害保険料率算出機構の統計データから、任意自動車保険における用途・車種別の保険金支払件数・契約台数から概算の事故率を算出しました。

以下は、用途・車種別の大まかな事故率と、1件あたりの保険金の平均支払額をまとめたものです。

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用途・車種 契約台数※1 保険金支払件数 支払保険金合計 事故率※2 1件あたりの保険金の平均支払額※4
自家用乗用車(普通) 17,478,306台 1,477,295件 633,075,015千円 約8.5%※3 約428,537円※5
自家用乗用車(小型) 14,422,028台 1,119,280件 394,180,620千円 約7.8%※3 約352,173円※5
軽自動車(乗用車) 18,751,412台 1,266,597件 441,732,302千円 約6.8%※3 約348,755円※5
※1

新契約の台数

※2

「保険金支払件数÷契約台数」で算出しています。実際の事故発生率や用途・車種ごとの安全性を示すものではありません。

※3

小数点第二位は四捨五入しています。

※4

「支払保険金合計÷保険金支払件数」で算出しています。

※5

小数点以下は四捨五入しています。

出典:損害保険料率算出機構「2023年度 自動車保険の概況」

上記の結果から、軽自動車(乗用車)の事故率は自家用乗用車(普通)よりも約1.7%低く、1件あたりの保険金の平均支払額も約8万円少ないことがわかります。

このデータから、相対的に軽自動車(乗用車)の事故率が低く、1件あたりの保険金の平均支払額が少ないことがわかります。したがって、保険料が安くなっている要因となっています。

まとめ

損害保険料率算出機構のデータを参考にすると、軽自動車(乗用車)の自動車保険料の相場は約5万円で、自家用乗用車(普通)や自家用乗用車(小型)と比較して、軽自動車(乗用車)の保険料は安い傾向にあります。

軽自動車(乗用車)の保険料が安い傾向にある理由として、軽自動車(乗用車)が自家用乗用車(普通)や自家用乗用車(小型)と比較して事故率が低いこと、交通事故が発生した際の損害が大きくなりにくいことなどがあげられます。

軽自動車(乗用車)は他の車種に比べて自動車保険料が安い傾向にありますが、さらに保険料を節約されたい方は、こちらも参考にしてください。

自動車保険料の節約ポイント

監修:新井 智美

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。

資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員