自動車保険の加入手続きの流れと必要書類は?
選び方のポイントも2024年3月8日(2024年8月9日更新)
自動車保険に加入する際は、どのような流れで手続きが進み、何の書類が必要なのでしょうか。自動車保険の加入方法は、代理店型自動車保険とネット自動車保険(ダイレクト型・通販型)で異なる部分があるので注意しましょう。ここでは、自動車保険の入り方について解説します。
自動車保険新規加入の手続き
自動車保険に加入する際は、まずはどの保険会社の自動車保険に加入するのか比較・検討を行いましょう。自動車保険の補償やサービスは会社により異なりますし、保険料も主に運転される方やお車の条件、希望する補償内容によって異なります。保険会社や保険代理店、Webサイトなどで、情報収集や見積もりを行い、ご自身のご希望に合っているか確認したうえで、申し込みを行いましょう。
加入方法は、保険代理店を介して申し込む「代理店型自動車保険」か、パソコンやスマートフォンなどを通じて申し込む「ネット自動車保険」のどちらを選択するのかによって変わります。
ここからは、イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)の加入方法を例に、ネット自動車保険に加入する際の流れを見ていきましょう。
見積もり
まずは見積もりから始めましょう。ネット自動車保険の場合、Webサイトから見積もりができることが一般的です。
初めて自動車保険に加入する場合は、車検証を用意します。すでに自動車保険に加入している場合には、現在の自動車保険の保険証券をご用意ください。これらの書類に、見積もりに必要な情報(お車の型式、初度登録年月など)が記載されています。
Webサイトにアクセスして見積もりを開始すると、情報の入力画面が出てきます。Webサイトのガイダンスに従い、見積もりに必要な項目を入力(もしくは選択)してください。入力に戸惑いやすい項目としては、以下のような項目が挙げられます。
- 等級、事故有係数適用期間
すでに自動車保険に加入している場合に、入力が必要です。現在の自動車保険の保険証券に記載されています。 - お車の型式、初度登録年月
車検証または現在の自動車保険の保険証券に記載されています。
ガイダンスに沿って入力を進めていくと、Webサイト上で保険料の見積もり結果が提示されます。補償プランは2プラン提示されます。
「もう少し補償内容を変えたい」というときには、Webサイト上で補償プランを変更することができます。ご希望や予算に合わせて、補償プランを変更しながら検討してみましょう。
申し込み
ご希望の補償プランが完成したら、Webサイト上で申し込みを行います。契約者の氏名や連絡先といった個人情報に加え、車台番号や登録番号(ナンバープレートに表示されている文字や番号)といったお車の情報を入力します。これらの情報も、車検証または現在の自動車保険の保険証券に記載されています。
また、&eでは前年走行距離に応じて保険料を算出しているため、申し込み時のオドメーター(積算走行距離計)の値を入力する必要があります。お車のオドメーターを確認のうえ、入力してください。
最後に、契約内容がご自身の希望する内容と合っているか確認のうえ、保険料の支払い手続きにうつりましょう。
保険料支払い
&eでは、保険料のお支払いはクレジットカード払、Apple Pay払、コンビニ払のいずれかになります。
クレジットカード払やApple Pay払を選択すると、Webサイト上で申し込み手続きが完結します。捺印や郵送などは不要で、その場でお支払いを完了できるので煩わしさがありません(契約の条件によっては、必要書類の提出が必要になる場合があります)。
また、クレジットカード払の場合、一括払だけでなく12回払(割増保険料あり)をお選びいただくことも可能です。素早くカンタンに、無理のない支払い方法を選択したい場合には、クレジットカード払がおすすめです。
申し込み完了
保険料の支払い手続きが完了すると、申し込み完了となります。
自動車保険の補償は、申し込み時に取り決めた保険開始日から開始されます。なお、&eの場合には、保険開始日当日まで(コンビニ払の場合は保険開始日前日まで)手続き可能なので、保険開始日まで時間が迫っている方も申し込みが可能です。ただし、補償の開始は保険料支払い後となります。
また、契約の条件によっては、Webサイトで手続きする前にお客さまサポートセンターへの連絡が必要な場合もあります。その場合、契約完了までに必要な期間が長くなってしまうケースもあるため、余裕をもって手続きを進めたほうが安心でしょう。
自動車保険新規加入の際に
必要なもの自動車保険に加入する際、車検証 または 現在の自動車保険の保険証券、運転免許証などが必要です。ただし、用意するものは代理店型自動車保険とネット自動車保険で異なります。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
代理店型自動車保険
代理店型自動車保険に加入する際は、以下の書類を保険会社に提出します。
- 自動車保険加入申込書(代理店側が用意)
また、手続き時は、お手元に以下のものをご用意ください。
- 車検証 または 現在の自動車保険の保険証券
- 運転免許証
- 印鑑(不要の場合もあり)
- 保険料の払込みに必要な口座情報など
代理店型自動車保険の申し込みには、代理店担当者からの見積もり提示、申込書の郵送などが必要となるため、ネット自動車保険と比較して契約完了までに時間と手間を要します。これらのものを事前に準備してから代理店を訪れると時間のロスを最小限にすることができるでしょう。
印鑑は不要な場合もありますが、念のため持参しておいたほうがいいでしょう。お車を新しく購入した場合には、車検証をお車の購入先から代理店へ送付してもらうとスムーズに話が進みます。
事前に電話連絡にて内容などを確認しておくと、見積もりにかかる時間も短縮できます。いくつかのプランを用意しておいてもらうとよいでしょう。
ネット自動車保険
ネット自動車保険の場合には、保険会社に提出する書類はありません(ただし、契約の条件によっては、必要書類の提出が必要になる場合があります)。
手続き時は、お手元に以下のものをご用意ください。
- 車検証 または 現在の自動車保険の保険証券
- 運転免許証
- クレジットカード(電子マネーやコンビニ払などの支払い方法を選択する場合は不要)
- オドメーター(積算走行距離計)の値(一部の保険会社では、走行距離によって保険料が変わるため、入力が必要)
ネット自動車保険では、Webサイト上だけで申し込みが完結するため、申込書の郵送や捺印の必要がなく、申し込みにかかる手間も少なくなります。
自動車保険は新規加入以外にもさまざまな手続きがある
自動車保険は、新規加入時だけでなく、契約を継続するときや運転するお車が変わったときなどに手続きが必要です。そこで、加入後に必要となる主な手続きをご紹介します。
- 契約継続の手続き
- お車の所有台数が増えたときの手続き
- 契約変更の手続き
- 解約の手続き
手続きによって必要なものは異なりますが、主にクレジットカードや銀行口座情報、車検証、運転免許証などが必要です。
契約継続の手続き
一般的に、保険期間が終了しても契約は自動で継続されません。そのため、同じ保険会社で契約を継続する場合は保険終了日までに手続きが必要です。
継続の手続きは、Webサイトや郵送などで行えます。用意するものは以下の通りです。
- 運転免許証
- クレジットカード(電子マネーやコンビニ払などの支払い方法を選択する場合は不要)
- オドメーター(積算走行距離計)の値
Webサイトの場合は、マイページにログインして手続きを進めましょう。郵送の場合は、保険会社から届く書類に必要事項を記入して返送します。
保険会社によって異なりますが、保険終了日の75~65日前ごろから手続きが可能です。
車の所有台数が増えたときの手続き
すでに契約しているお車以外に新しくお車を購入して自動車保険に加入する場合も、手続きが必要です。以下のものを用意し、Webサイトなどで手続きしましょう。
- 車検証
- 運転免許証
- クレジットカード(電子マネーやコンビニ払などの支払い方法を選択する場合は不要)
- オドメーター(積算走行距離計)の値
なお、2台目以降のお車を新たに契約する場合、一定の条件を満たすと「セカンドカー割引」が適用されます。通常、1台目のお車を契約する際は6等級からスタートしますが、セカンドカー割引が適用されると7等級からスタートできるため、割安な保険料で加入できます。
見積もりの画面でセカンドカー割引が適用されているかを確認しましょう。
セカンドカー割引に関しては、以下のコラムでも詳しく解説しています。
2台目以降の自動車保険を節約する方法~セカンドカー割引を解説~契約変更の手続き
お車や補償内容、登録住所、名義などが変更になった場合は、Webサイトなどで契約変更の手続きを行います。主な手続きと必要なものを以下にまとめたので、参考にしてください。手続きの種類によっては、Webサイトで手続きできない場合もあります。
手続きの種類 | 主な必要書類 |
---|---|
住所や電話番号の変更 | 新しい住所・電話番号 |
改姓 | 新姓が確認できる書類 |
お車の変更 | (車両入替)新しいお車の車検証 |
主に運転する方の変更 | 運転免許証 |
補償内容の変更 | - |
ナンバープレート(登録番号)の | 変更車検証 | (変更後の登録番号)
保険料の変更がある場合は、上記に加えてクレジットカードを用意しましょう。また、電子マネーやコンビニ払の選択も可能な場合もあります。契約内容の変更によって保険料が安くなる場合は差額が返還され、高くなる場合は追加のお支払いが必要です。
解約の手続き
保険期間の途中で自動車保険を解約するときは、契約中の保険証券を用意し、Webサイトや郵送などで手続きしましょう。契約内容によっては、解約した際に払い戻し保険料が支払われます。
また、一時的に契約を中断する場合は、中断証明書を発行できる場合があります。中断証明書があれば、自動車保険に再度加入するときに一定の条件を満たすと中断前の等級を維持できます。
解約の手続きに関しては、以下のコラムでも詳しく解説しています。
中途解約はできる?返金は?自動車保険の解約の注意点初めての自動車保険の選び方は?
ここからは、初めて自動車保険に加入するとき、どのようなポイントで検討する必要があるのかご紹介します。万一の事故の際、事故対応を安心して任せられるのか、トラブルの際に利用できるサービスが充実しているのか、補償内容は万全か、これらを比較しながら自動車保険を選んでいきましょう。
事故対応
契約する自動車で事故を起こした場合は、保険会社が事故対応にあたります。初期対応の体制やスピードは、自動車保険を選ぶ際の大きなポイントとなるでしょう。また、安心して示談交渉を任せられる事故解決力があるかどうかも、自動車保険を選ぶ際に重要な要素となります。クチコミによる評判などを調べておきましょう。
サービス
自動車を利用していると、事故だけではなく急な故障や旅先でのトラブルなども発生します。いざというときに利用できるロードサービスが充実しているか、チェックしましょう。
また、警備会社による事故現場へかけつけるサービスを提供している保険会社もあります。例えば&eでは、セコム事故現場急行サービスを提供しています。万一の事故の際の不安を少しでも減らしたいとお考えの方は、このようなサービスの有無についてもチェックしてみましょう。
補償内容
基本的な補償は各保険会社とも用意していますが、事故の被害者になってしまったときにも事故解決がスムーズに行われる補償が充実しているかという観点でもチェックしましょう。
例えばもらい事故(お客さまに過失が全くない事故)では、保険会社がお客さまに代わって相手方と交渉をすることができませんが、そのような場合に備えて弁護士費用などを補償する特約が付帯されていると安心です。相手方がいる事故の3件に1件がもらい事故であるという統計もあります(警察庁「令和3年中の交通事故の発生状況」から推計)。&eでは、お客さまのうち、8割以上の方が弁護士特約をつけています。(2023年度&eの契約データより)各社から提示される補償プランを見比べたうえで、補償内容について検討するとよいでしょう。
自動車保険は万一の事態に備えるものです。保険料だけで加入を検討すると、万一のときに十分な補償が受けられない可能性がありますので、ご自身で事故対応、サービス、補償内容などの観点で各社の自動車保険を比較・検討して加入しましょう。
まとめ
自動車保険の新規加入方法は、代理店型自動車保険とネット自動車保険で異なる部分があります。ネット自動車保険なら、Webサイト上だけで申し込みが完結するため手間がかかりません。
車検証または現在の自動車保険の保険証券、運転免許証、必要に応じてオドメーター(積算走行距離計)の値をお手元にご用意のうえ、手続きしましょう。
また、契約の継続や2台目の契約、契約変更、解約の際も手続きが必要です。それぞれ用意するものが異なるため、事前にご確認ください。
イーデザイン損保の自動車保険&eは、Webサイト上で申し込みできるネット自動車保険です。継続や契約内容の確認・変更などの各種手続きもマイページ上で行えます。
また、&eでは、ネット自動車保険ならではのリーズナブルな保険料を実現しています。インターネット割引やセカンドカー割引もご用意していますので、ぜひご検討ください。&eの見積もりは、個人情報の入力不要でご利用いただけます。
監修:新井 智美
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。
資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員