任意保険証券(自動車保険証券)とはどんなもの?項目の見方や必要なタイミングを解説

2024年3月8日

車に乗る人の多くが、任意の自動車保険に加入するでしょう。自動車保険をご契約すると、保険会社から任意保険証券(自動車保険証)が交付されます。
本記事では、任意保険証券に記載された内容や、任意保険証券が必要になる場面について説明します。

任意保険証券(自動車保険証券)とは?

任意保険証券とは、自動車保険契約を締結したあと、保険会社からご契約者に交付される書類です。一般的に、ご契約が成立してから、約1週間から10日ほどでご契約者の手元に届きます。
車に関する保険は、大きく分けると、加入義務がある「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」と任意でご契約する「自動車保険」の2種類です。
自賠責保険では「自動車損害賠償責任保険証明書」が交付され、自動車保険を締結した場合は「任意保険証券」が発行されます。ご契約の成立や契約内容を証明する重要な書類なので、紛失しないように保管しましょう。
なお、イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)の任意保険証券は、24時間365日いつでもマイページで確認が可能です。必要に応じて、印刷したり、スマートフォンで契約内容を閲覧したりすることができます。

任意保険証券(自動車保険証券)の見方(確認できる内容は?)

任意保険証券には、主に以下の内容が記載されています。

  • 証券番号
  • 保険契約者
  • ご契約のお車(被保険自動車)に関する情報
  • 主に運転される方(記名被保険者)に関する情報
  • 補償内容
  • 契約期間(保険期間)

各記載事項について、詳しくお伝えします。

証券番号

証券番号とは、ご契約ごとに付与された番号です。契約内容に関するお問い合わせや、保険金請求の際に必要です。
一般的に、証券番号は任意保険証券だけでなく、継続案内などのハガキやオンラインのご契約者用ページでも確認可能です。なお、割り当てられた証券番号は、契約期間が満了して継続すると変更されます。

保険契約者

任意保険証券には、契約者の氏名や住所が記載されます。保険契約者とは、保険会社と契約締結する人をいいます。
保険契約が成立すると、保険料を支払う必要があります。また、契約者は、被保険者やご契約のお車に関する情報などを正確に告知する義務を負います。

ご契約のお車(被保険自動車)に関する情報

ご契約のお車(被保険自動車)に関して、主に次の項目が載っています。

  • 車名
  • 型式
  • 登録番号
  • 車台番号

登録番号(ナンバープレート)や車台番号といった車両を識別する情報のほか、ご契約のお車(被保険自動車)の使用目的(通勤・通学、日常・レジャーなど)も正確に伝えなければなりません。保険料の算出のために必要な項目だからです。

主に運転される方(記名被保険者)に関する情報

被保険者とは、保険の補償を受ける人や保険の対象者を指します。自動車保険における記名被保険者は「主に運転する人」であり、任意保険証券には氏名・住所・運転免許証の色などが記載されます。
また、記名被保険者は必ずしも契約者と同一の人物ではありません。例えば、「契約者は夫、記名被保険者は妻」というケースもあります。

補償内容

任意の自動車保険の補償内容は、契約によって異なります。対人・対物賠償のほか、自分で選択できる特約をつけていたりします。
 自動車保険を継続する際などは、まずご自身がどのような契約に加入しているか確認しましょう。また、契約締結後に保険会社から任意保険証券を交付されたら、記載内容に間違いがないか必ずチェックしてください。

契約期間(保険期間)

自動車保険の契約期間は、「1年」で満了を迎えるものが一般的です。しかし、満了まで2年や3年といった長期契約の自動車保険もあります。
万一、継続手続きなどが漏れて無保険状態の間に事故を起こしてしまうと、補償が受けられない可能性があります。契約満了・継続のお知らせが届いたら、忘れずにお手続きしましょう。

任意保険証券(自動車保険証券)が必要になるタイミングはどんなとき?

 では、実際どんなときに任意保険証券が必要となるのでしょうか。以下のケースについて考えてみましょう。

  1. 事故発生時、保険会社に報告をするとき
  2. 保険会社に保険金を請求するとき
  3. 契約内容の確認・見直しをするとき
  4. ご契約の継続や乗り換え手続きを行うとき
  5. 勤務先から提出を求められたとき

「1.事故発生時、保険会社に報告をするとき」「2.保険会社に保険金を請求するとき」「3.契約内容の確認・見直しをするとき」については、一般的には証券番号が分かると手続きがスムーズですが、保険証券の書面自体は必要ありません。 
&eでは、紙の保険証券は発行しておりませんが、事故時に証券番号は必要ないため事故対応への影響はありません。

「3.契約内容の確認・見直しをするとき」に関しては、保険会社のWebサイト内に契約者専用ページがあり、IDとパスワードを入力してログインしてWeb上で手続きが可能な保険会社もあります。
また、「4.ご契約の継続や乗り換え手続きを行うとき」も、Webサイト内に契約者専用ページがある場合はページ内で契約内容の確認ができるので、保険証券の書面自体は不要です。
&eでは、契約内容の確認・変更や継続手続きはいずれもWeb上でお手続きが可能です。(一部のお手続きはWeb上でできない場合があります。)

なお、任意保険証券の書面自体が必要な場面として、「5.勤務先から提出を求められたとき」が挙げられます。
万一、従業員がマイカーで通勤中に事故を起こした場合に備えて、会社が従業員の自動車保険の加入有無や契約内容を把握するためです。

任意保険証券(自動車保険証券)をなくして(紛失)しまったときは

任意保険証券を紛失してしまった場合、どのような対応をとればいいのか、紙の任意保険証券の場合とWeb証券の場合でそれぞれ解説します。

紙の任意保険証券の場合

紙の任意保険証券を紛失してしまった場合、一般的には以下の流れで再発行のお手続きを行います。

  1. 任意保険証券を紛失した旨を、保険会社に連絡する
  2. 再発行のための申請書が郵送される
  3. 申請書に必要事項を記入し、発送する
  4. お手続きが完了すれば、約1〜2週間で再発行された任意保険証券が届く

上記のとおり、郵送などでお手続きする場合、任意保険証券は即日再発行されるわけではありません。任意保険証券が必要な場面は多くありませんが、勤務先などから提出を求められた際など、手元に任意保険証券がないと困るケースもあるでしょう。
また、万一、事故が生じた場合などに備えて、任意保険証券は覚えやすい場所に保管しましょう。例えば、車のダッシュボードであれば、人目につきにくいため保管場所としておすすめです。

Web証券の場合

Web証券の場合は、紙の任意保険証券が発行されないため、紛失や保管場所を忘れてしまう心配はありません。
Web証券では、一般的に保険会社の契約者専用ページで任意保険証券の閲覧ができます。パソコンやスマホからいつでも確認が可能です。
また、契約者専用ページから印刷もできるので、提出が必要な際や車内などに保管しておきたい場合もWebから印刷した任意保険証券を利用できます。

&eでは、ご契約者専用のマイページで任意保険証券を確認できます。時間や場所を選ばず確認することができ、必要に応じて印刷することもできます。
&eでの保険証券のダウンロード・印刷の手順は、こちらからご確認いただけます。

契約証明書・保険証券・変更承認書のダウンロード・印刷

会社を退職する際や
勤務先が変わったときに
保険会社への連絡は必要?

基本的に、会社を退職する際や勤務先が変わったときは、保険会社への連絡は必要ありません。
保険会社へ告知・通知しなければならないのは、ご契約のお車の登録番号が変わった場合や補償される運転者の範囲を変更した場合、ご契約のお車の用途が変わった場合などです。
退職や転職に伴って転居するのであれば、住所変更のお手続きを行いましょう。
なお、勤務先を通して自動車保険に加入している場合、退職時に連絡が必要になる可能性があります。具体的なお手続き方法は、ご契約している保険会社や代理店、勤務先に確認しましょう。

よくあるご質問

&eの任意保険証券に関するよくあるご質問を紹介します。

マイページで任意保険証券の確認ができますか?
&eのマイページでは、契約内容の確認が可能です。保険証券等の閲覧・ダウンロードもできます。
任意保険証券を発行してもらえますか?
&eでは、紙の保険証券を発行しないため、郵送は承っていません。保険証券は、マイページからいつでも確認、印刷が可能です。
任意保険証券はいつから閲覧できますか?
&eでは、ご契約の申し込み手続きが完了すると閲覧できます。保険証券に記載の内容はご契約の申し込み時点のものとなりますので、契約内容を変更した場合でも、保険証券には反映されません。
紙の任意保険証券は事故対応時に必要ありませんか?
&eでは、紙の保険証券は発行しませんが、万一の事故の対応には影響ありませんのでご安心ください。
なお、保険証券は、当社Webサイトのマイページからいつでも確認でき、印刷も可能です。

監修:新井 智美

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。

資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員