50代の自動車保険の見直しポイントとは?保険料を安く抑える方法を解説
2025年2月14日
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50代は自動車保険を見直すことで、保険料を節約できる可能性があります。この記事では50代の自動車保険について見直すポイントや保険料を節約する方法を解説します。
50代の自動車保険は20代のような若年層よりも安い傾向にある
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一般的に、20代のような若年層に比べて50代の自動車保険の保険料は安い傾向にあります。
理由として、50代は交通事故を起こす確率が低く、それに伴い保険料の相場が安くなる傾向にあるためです。
警察庁の統計データによると、2023年における年齢層別免許保有者10万人当たりの交通事故件数は以下の通りです。
年齢層 | 交通事故件数 |
---|---|
20~24歳 | 589.5件 |
25~29歳 | 418.6件 |
30~34歳 | 333.9件 |
35~39歳 | 294.9件 |
40~44歳 | 285.4件 |
45~49歳 | 293.1件 |
50~54歳 | 303.5件 |
55~59歳 | 304.7件 |
60~64歳 | 313.3件 |
65~69歳 | 312.7件 |
70~74歳 | 345.5件 |
75~79歳 | 387.9件 |
80~84歳 | 432.6件 |
85歳以上 | 519.9件 |
この統計データから、20代に比べて、50代の交通事故件数が少ないことがわかります。
自動車保険の保険料は、主に運転される方(記名被保険者)の年齢や免許証の色、前契約の事故の件数・種類によって変わる等級などが影響します。
等級は、一般的に1等級から20等級まであり、等級によって保険料の割増引率が異なります。1年間無事故であれば、翌年の等級が1つ上がり、その結果、保険料の割引率も高くなります。
50代は等級が高い方も多いため、20代のような若年層に比べて保険料相場が安くなる傾向にあります。
50代は自動車保険の見直しタイミング
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50代の自動車保険は20代のような若年層よりも安い傾向にありますが、50代になると、自動車をとりまく環境が大きく変わるケースも少なくありません。
例えば、パートナーや子どもが新たにお車を運転し始めたり、子どもが独立してお車を運転する頻度が減ったりすることがあります。
こうした運転者に変化がある場合は、補償される運転者の範囲の見直しが必要です。
運転者の範囲
パートナーや子どもが新たにお車を運転する場合や、子どもが独立して別居を始めて運転しなくなる場合など、運転者に変化がある際は以下のポイントを必ず確認しておきましょう。
- 運転者限定
- 運転者年齢条件
運転者限定
イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)では、補償される運転者の範囲を「運転者限定なし」「家族限定」「夫婦限定」「本人限定」の4種類から選べます。
例えば&eのご契約において、「夫婦限定」の状態で子どもが運転した場合、子どもがお車を運転中の事故は補償されません。そのため、「家族限定」や「運転者限定なし」などに運転者限定を変更して補償範囲を広げる必要があります。
反対に、運転者が夫婦と子どもの三人で「家族限定」に設定していた場合、子どもが独立して別居をし、運転をしなくなった際には「夫婦限定」に変更することで補償の範囲が限定され、保険料を節約できます。
運転者年齢条件
運転者限定を見直す際は、「運転者年齢条件」も合わせて確認しましょう。
運転者の年齢条件を設定して限定すると保険料負担の軽減につながります。
&eでは、「年齢問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「30歳以上補償」の4区分から、年齢条件を選べます。
例えば&eのご契約において、夫婦と子どもの三人家族で、子どもが独立して一人暮らしを始める場合、別居の未婚の子は運転者年齢条件に関係なく補償されるようになります。これにより、運転者年齢条件は子どもの年齢は意識せずにご本人やパートナーの年齢に合わせて「30歳以上補償」などに設定することができ、保険料を節約できます。
50代になり、子どもが独立して別居を始める場合は、この機会に自動車保険を見直すことをおすすめします。
自動車保険は、もしものときの交通事故に備えるための保険です。運転者に変化がある際は、必ず自動車保険を見直して、適切な補償範囲に設定しましょう。
自動車保険の保険料を節約する方法
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せっかく自動車保険を見直すのであれば、以下のようなポイントにも留意して保険料の節約を図ることをオススメします。
自動車保険の保険料を節約する方法
- ネット自動車保険を検討する
- 自動車保険の各種割引を利用する
- 支払い方法として一括払を選ぶ
- 補償内容を限定する
それぞれの節約方法について解説するので、自動車保険が高いと感じる方はぜひ参考にしてください。
ネット自動車保険を検討する
自動車保険には、大きく分けると「代理店型自動車保険」と「ネット自動車保険(ダイレクト型自動車保険、通販型自動車保険)」の2種類があります。
代理店型自動車保険は代理店の担当者と対面で相談できるというメリットがありますが、保険会社とお客さまの間に代理店を介することで、仲介コストがかかり、その分保険料が高くなる傾向があります。
一方、ネット自動車保険はお客さまと保険会社で直接のやり取りを行うため、代理店の仲介コストが圧縮されて代理店型よりも安価な保険料で自動車保険に加入できます。
自動車保険の各種割引を利用する
各保険会社では自動車保険に適用される各種割引を用意しています。
例えば、&eでは以下の各種割引が用意されています。
&eの各種割引
- インターネット割引
- 新車割引
- ASV(自動ブレーキ)割引
- セカンドカー割引
- 紹介割引
これらの割引を利用することで、自動車保険の保険料を節約できる可能性があります。
それぞれの適用条件をご確認のうえ、利用可能な割引がある場合は積極的に活用しましょう。
支払い方法として一括払を選ぶ
自動車保険の保険料の支払い方法は、一般的に月払(分割払)と一括払の2種類があります。
月払(分割払)のほうが1回あたりの保険料負担を軽くできますが、一度の支払いごとに手数料が上乗せされています。
一方の一括払は、契約分の保険料をまとめて支払うため、支払うタイミングでの負担は大きくなります。しかし、月払(分割払)のように上乗せされる手数料はないため、保険料のお支払い総額は一括払のほうが安くなります。
保険料を月払(分割払)で支払っている方は、一括払に変更したほうが総額での保険料負担を軽減できます。手元資金に余裕がある方は、一括払を検討してみましょう。
補償内容を限定する
一般的に、車両保険には「一般」と「限定(エコノミー)」の2種類があります(保険会社によって、名称が異なる場合があります)。
主な違いは、「限定(エコノミー)」は保険料が安い代わりに補償範囲が限定され、単独事故などの一部事故が補償対象とならないことです。
しかし、補償内容を限定することで保険料を安くしようとすると、本当に保険が必要になった際に補償されないといったリスクが伴うため注意が必要です。保険料の安さだけではなく、ご自身にとって必要な補償を検討し、最適なプランを選ぶことが大切です。
まとめ
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50代は20代のような若年層に比べて自動車保険料が安い傾向にありますが、自動車をとりまく環境の変化に合わせて補償される運転者の範囲を見直すことで、より保険料を抑えられる可能性があります。
また、ネット型自動車保険への乗り換えや、各種割引の活用、保険料の支払い方法や補償の見直しなども効果的な節約方法です。
50代は、これらのポイントを参考にして、この機会にぜひ見直しを行ってみてください。
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監修:新井 智美
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。
資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員