運転者家族限定で補償される運転者の範囲は?家族以外の補償についても解説

2024年3月8日(2025年3月7日更新)

自動車保険の保険料を抑える一つの方法として、運転者限定があります。例えば、補償される運転者の範囲を家族に限定する「家族限定」を設定すると、補償される運転者の範囲を限定しない場合と比較して保険料は安くなりますが、そのお車を家族以外の方が運転すると補償されないケースが出てきます。今回は、「家族限定」で補償される運転者の範囲や、万一の際の備えについて解説します。

運転者限定を設定して補償される運転者の範囲

「運転者限定」を設定して、補償される「運転者の範囲」を限定することで、保険料を節約できます。運転者限定を設定した場合、補償される運転者の範囲が限定され、限定された範囲の方がお車を運転中の事故に限り、保険金が支払われます。

イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)では、「運転者限定なし」「家族限定」「夫婦限定」「本人限定」の4つの区分からお選びいただけます。補償される運転者の範囲を限定するほど保険料が安くなります。

○:補償されます ×:補償されません

昨今は、世帯構成やライフスタイルの変化などを背景に、「家族限定」を取り扱わない保険会社が増えていますが、&eでは「家族限定」もお選びいただけます。

運転者限定(家族限定)を設定している場合に、家族以外が事故を起こしてしまったら?

運転者限定(家族限定)を設定している場合に、家族以外の方が運転して事故を起こしてしまうと補償されません。家族限定を設定した場合、補償されるのは主に運転される方とその家族が運転中の事故に限られます。

そのため、「家族限定を設定すると、どのような場合に補償されなくなるのか」をよく理解しておく必要があります。単に保険料が安くなるからといってよく考えずに家族限定を設定してしまうと、万一の際に、保険料とは比べ物にならないほどの負担がかかってしまうこともあります。

では、この家族限定について、さらに詳しく見ていきましょう。

家族限定について

&eの「家族限定」では、補償される運転者の範囲を以下に限定しています。

  1. 主に運転される方(記名被保険者)
  2. 1の配偶者
  3. 1または2と同居している親族※3
  4. 1または2と別居している未婚の子
※3

同居している親族とは、同一の家屋に居住する「6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族」をいいます。

家族限定は、補償される運転者の範囲が限定されている分、事故にあうリスクも低くなるため、保険料も安く設定されています。
なお、自動車保険における「同居の親族」の範囲について、詳しくはこちらをご覧ください。

自動車保険における同居の親族とは?その補償範囲と注意点について

&eの運転者限定には、家族限定の他に、「本人限定」「夫婦限定」もあります。こちらは家族限定よりも、補償される運転者の範囲が狭くなるため、保険料はさらに安くなります。

もちろん、運転者を限定しないこともできます。友人や知人、同居していない親族などが運転する可能性があるお車は、運転者限定を設定しないほうがよいでしょう。

家族限定の注意点

家族限定を設定する際に気をつけておきたいのが、「家族」の扱いです。
前述した通り、家族限定で補償される運転者の範囲に「別居している未婚の子」は含まれますが、「結婚し※4別居している子」は含まれません。

※4

ここでの「結婚している」とは、法律上の婚姻歴があることを指します。

結婚し別居している子どもが、帰省時に親の車を運転しているような場合は、運転者限定の設定内容が適切かどうか、今一度確認してみましょう。

例えば、親の自動車保険に家族限定をつけている場合、以下のような補償されるケース・補償されないケースがあります。

家族限定で補償されるケース

進学で一人暮らしをしている未婚の子が、長期休暇を利用して帰省し、その際に親の車を運転して事故にあってしまった場合は、補償の対象になります。就職を機に家を出て、一人暮らしをしている未婚の子が親の車を運転中に事故にあってしまったときも、同様に補償の対象です。

家族限定で補償されないケース

結婚して別居している子どもが、長期休暇を利用して帰省し、その際に親の車を運転して事故を起こしてしまった場合は、補償の対象となりません。

子どもが結婚したときには、子ども自身が加入している自動車保険と、親が加入している自動車保険を見直しましょう。結婚による自動車保険の見直しについて、詳しくはこちらをご覧ください。

結婚したら、自動車保険を見直そう

家族以外が運転する場合はどうすればよい?

このように、家族限定を設定しているのに家族以外の方が運転して事故を起こした場合には、自動車保険の補償の対象外となってしまいます。それでは、ご自身が所有するお車を家族以外の方が運転する場合、具体的にどのような備えをしておけばよいのでしょうか?

運転者限定を変更する

まずは保険会社に連絡し、運転者の範囲に合った運転者限定を選択しましょう。子どもが帰省するお盆や年末年始などの一時的なお車の使用であっても、運転者限定を変更することができます。ネット自動車保険であれば、Webサイトで変更できるため、忘れずにお手続きしましょう。

「他車運転の補償に関する特約」で備える

お車を運転する「家族以外の方」が加入している自動車保険に「他車運転の補償に関する特約」(他車運転危険保険、他車運転危険補償特約、他車運転特約など、保険会社によって呼称が異なります)が付帯されていれば、「家族以外の方」が加入している自動車保険を使って補償できる場合があります。

&eでは、すべての契約に「他車運転特約」がついています。&eの他車運転特約について詳しくは、こちらをご覧ください。

他車運転特約

「他車運転の補償に関する特約」は自動付帯となっていることが多いですが、念のため契約内容を確認し、利用できるかどうか確認しておいてもらうとよいでしょう。

「ドライバー保険」または「1日自動車保険」で備える

お車を運転する「家族以外の方」がご自身でお車を保有しておらず、自動車保険にも加入していない場合には、運転前に「ドライバー保険」や「1日自動車保険」などに加入してもらいましょう。

ドライバー保険は、運転免許証は持っているけれど、ご自身の車は所有していない方のための保険です。
各社補償内容は異なりますが、一般的な補償内容は以下の通りです。

  • 対人賠償
  • 対物賠償
  • 人身傷害保険
  • 搭乗者傷害保険

一般的に保険期間は1年間ですが、1年未満(1ヶ月など)や1年以上の契約が可能な場合もあります。

ドライバー保険と同様に、「車を所有していないが運転免許証は持っている」場合や「旅行やレジャーで友人の車を運転する機会が多い」という方に向けた保険として、「1日自動車保険」があります。
各社補償内容は異なりますが、一般的に共通している補償内容は以下の通りです。

  • 対人賠償
  • 対物賠償
  • 搭乗者傷害保険

「家族以外の方」が日常的に他人のお車を運転する場合には「ドライバー保険」、たまの帰省で親の車を借りる場合などは「1日自動車保険」が向いているといえるでしょう。

まとめ

家族限定を設定すると、補償される運転者の範囲を限定しない場合と比べて保険料を抑えることができますが、補償されない範囲が増える分、契約者自身がきちんと自動車保険の契約内容を理解しておく必要があります。お車の利用状況によって、都度契約内容を見直せるようにしておくことが大切です。

特に、人にお車を貸す必要が出てきた場合には、運転者限定の設定内容を確認し、必要に応じて契約内容を変更しましょう。

監修:新井 智美

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。

資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員