自動車保険の保険料はクレジットカードで支払える?メリットと注意点を解説
2024年3月8日
自動車保険の保険料の支払い方法には、各保険会社がいくつかの方法を用意しています。銀行口座からの口座振替で保険料を支払っている方が多くいらっしゃるかもしれませんが、クレジットカードでも保険料のお支払いができることをご存知でしょうか?今回は、自動車保険の保険料をクレジットカードで支払う際のメリットと注意点について解説します。
保険料をクレジットカード払にするメリット
冒頭でも触れたとおり、自動車保険の保険料については、ご自身が指定した銀行口座から引き落とされる「口座振替」で支払っている方も多いことでしょう。代理店などを介して加入する代理店型自動車保険に加入している方には特に多いかもしれません。
しかし現在では、保険料の支払い方法にクレジットカード払を選択できる保険会社が増えており、Webサイトで契約するネット自動車保険だけではなく、代理店型自動車保険でもクレジットカード払を選択できるケースがあります。
なお、イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)では、保険料の支払い方法を「クレジットカード払」、「コンビニ払」、「Apple Pay払」の3つから選択できます(口座振替には対応しておりません)。なかでも、「クレジットカード払」を選ぶ人は契約者の約9割を占めています。保険料を「クレジットカード払」にするメリットとして考えられるものを3つ挙げてみましょう。
Webサイトで申し込みが完結できる
ネット自動車保険の場合、クレジットカード払にすると、各社のWebサイトで申し込み手続きが完結することがメリットとして挙げられます。&eでは、コンビニ払も用意していますが、コンビニで支払い手続きをしなければ申し込み手続きを完了できません。また、支払い忘れを起こしてしまうリスクもあります。これらの手間やリスクを回避できる点は、メリットとして大きいといえます。
クレジットカードのポイント還元がある
利用しているクレジットカードによっては、保険料の支払い金額に応じてポイントが還元されます。貯まったポイントは買い物に利用できたり、ポイント数に応じた商品に交換できたりします。自動車保険の保険料はまとまった金額になるケースが多く、還元されるポイント数も大きいでしょう。
クレジットカードの特典がある
保険会社やクレジットカードによっては、独自の特典がつくこともあります。
例えば、&eの場合、ドコモのクレジットカード「dカード」で保険料を支払うとプレゼントがもらえるキャンペーンを実施しています。
ただし、こういったキャンペーンについては、特典が適用されるための条件がありますので、詳しくは保険会社に問い合わせてみましょう。
保険料をクレジットカード払にする際の注意点
このように、保険料をクレジットカードで支払うといくつかのメリットがあります。しかし、クレジットカード払を選択する際には、注意しておかなければならない点もあります。初めてクレジットカード払を選択する方は、以下の点について確認しておきましょう。
まずはクレジットカード払対応の自動車保険かどうかの確認を
ほとんどの保険会社がクレジットカード払に対応していますが、念のため、クレジットカード払ができるか事前に確認しておくとよいでしょう。
引き落としタイミングについて
クレジットカードの引き落としタイミングについても、確認をしておきましょう。
例えば&eでは、クレジットカードでお支払い手続きをすると、保険会社からカード会社に保険料などの情報が連携され、その日を利用日として保険料の引き落とし日が決まります。利用するカードのお支払いサイクルによって引き落とし日は変わりますので、利用するカードの締め日がいつなのか確認し、口座からの引き落とし日を把握しておきましょう。タイミングによっては、申し込みの翌月に引き落とされるつもりであったのに、その月に引き落とされてしまうこともあります。
特に一括払にした場合、自動車保険の保険料の金額は大きくなりがちですので、注意が必要です。
クレジットカードの名義
保険料のお支払いを行うクレジットカードの「名義」にも注意が必要です。
例えば&eでは、利用できるクレジットカードは、契約者本人の名義か、契約者と同居する親族の名義に限っています。「別居の子どもが自動車保険に加入するので、親である自分名義のカードで支払いたい」などのケースにおいてはクレジットカードでのお支払いができませんので、注意しましょう。
クレジットカードの分割払を賢く利用しよう!
保険料をクレジットカード払にする際は、通常の店舗での買い物と同様に、分割払いが可能です。
ただし、分割払いにするとその分手数料がかかってしまいます。一括で支払える額であれば、一括で支払ったほうが手数料がかからずお得です。しかし、保険料が高い方や、出費が重なって一括払いが難しいという場合には、分割払いを検討しましょう。
なお、保険会社によっては、保険会社による分割払いを用意しているケースもあります。これはクレジットカードの分割払とは異なり、保険会社に直接分割手数料として上乗せした保険料を毎月支払うものです。
この「保険会社による分割払」と「クレジットカード会社による分割払」、それぞれの手数料に差はあるのでしょうか。以下の例を元に考えてみましょう。
一括払保険料100,000円を分割払にすると…
- ご利用いただけるお支払い回数はクレジットカードにより異なります。
- クレジットカード会社による分割払の分割手数料は「100円あたり、3回払:2.01円、5回払:3.35円、6回払:4.02円、12回払:8.04円」として計算しています。
- 保険会社による分割払の分割手数料は「100円あたり5円」として計算しています。
お支払い回数が12回の場合、総支払い額は保険会社による分割払の方が少ないためおトクです。一方で、クレジットカード会社による分割払の場合、12回以外にも、3回、5回、6回などご利用のクレジットカードに応じてお支払い回数を自由に選ぶことができます。一括払で保険料を支払うのは負担が大きすぎるけれど、12回分割にまでする必要がないといった場合には、クレジットカード会社による分割払の方がより分割手数料も抑えられて便利です。
&eでは、保険会社による分割払のみご利用いただくことが可能で、クレジットカード会社による分割払は選択できません。ただし、クレジットカード会社によっては、一括払をした料金を後からご自身で申請・申し込みを行うことで分割払に変更できる場合もあります。
なお、後から分割払に変更できないクレジットカードもあります。クレジットカードでの一括払を後から分割払に変更したい場合は、ご利用のクレジットカードが後から分割払に変更できるのか、利用するクレジットカード会社に事前に確認してからご利用ください。
分割手数料について詳しくは、こちらのコラムをご覧ください。
自動車保険料は月払できる!一括払とどちらがおトク?自動車保険の保険料は、クレジットカード払を利用するとポイント還元などのメリットがあることがわかりました。メリットや注意点を理解したうえで、ご自身に合った保険料のお支払い方法を選びましょう。
監修:新井 智美
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。
資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員