久々に車を運転する方必見!おすすめの練習方法・場所をご紹介
2024年1月17日
運転免許を取得したものの、車に乗る機会が少なく運転に不安がある方や、ペーパードライバーになってしまった方もいるのではないでしょうか。
しばらく運転していない方がいきなり運転すると、車線変更や対向車とのすれ違いなどで戸惑う可能性があるだけでなく、事故にもつながりかねません。
本記事では、久しぶりの運転前に確認すべきことや練習方法を紹介します。しばらく運転していない方や運転が不安な方は、ぜひご覧ください。
久しぶりの運転前に
確認すべきこと事前の準備なく運転すると、思わぬトラブルや事故につながる可能性があります。しばらく運転していない方は、事前に以下のポイントを確認しておきましょう。
- アクセルとブレーキの確認
- 発進手順の確認
- 方向指示器やライトの操作方法の確認
- 道路標識の意味
- 事前に目的地までのルートを確認
- 警視庁などのホームページを活用する
- 久しぶりの運転時には「若葉マーク」をつける
アクセルとブレーキの確認
アクセルペダルは右側、ブレーキペダルは左側に配置されており、右足だけで操作します。マニュアル車の場合は、アクセルペダルは右側ですが、左側にクラッチペダルがあり、ブレーキペダルは中央になります。
どちらも踏み込んで操作するため、踏み間違いのリスクは誰にでもあります。車種によって位置や高さ、踏み込む感覚が異なるため、実際に踏み込んで確認しましょう。
ただし、アクセルペダルを確認する際には、サイドブレーキをかけた状態で、なおかつギアをニュートラルに入れて行うことを忘れないようにしてください。
発進手順の確認
運転前に、エンジンをかけてから発進するまでの基本的な手順を確認しておきましょう。オートマチック車の場合、以下の手順で発進します。
- ギアがP(パーキング)に入っていることを確認する
- ブレーキペダルを踏んだままエンジンをかける
- シフトレバーでギアをD(ドライブ)に変更する
- パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を解除する
- ブレーキペダルを徐々にゆるめ、アクセルペダルをゆっくり踏み発進する
方向指示器やライトの操作方法を
確認する走行中に戸惑うことがないよう、方向指示器(ウィンカー)やライトの位置・操作方法も確認しておきましょう。
方向指示器は、ハンドルを握ったときの右手の前に設置されているのが一般的です。上に操作すると左、下に操作すると右の方向指示灯が点滅します。
また、方向指示器の先端にあるスイッチを押すと、ライトが点灯・消灯するのが一般的です。ライトには、ヘッドライト(前照灯)やスモールライト(車幅灯)などがあります。ハザードランプ(非常灯)のスイッチがどこにあるのか、正常に動作するのかも確認しましょう。
道路標識の意味
免許を取得する際、教習所で道路標識を学びますが、運転が久しぶりで忘れてしまった方もいるのではないでしょうか。道路標識を正しく理解していなければ、大きな事故にもつながるおそれもあります。
「一方通行」と「左折可」や、「車両通行止め」と「駐車禁止」など、見た目が似ている標識もあるため、標識の意味を正しく理解してから運転しましょう。
事前に目的地までのルートを確認
慣れていない場所に行く場合は、事前に地図アプリやカーナビを利用し、目的地までのルートを確認しておくと安心です。なるべく狭い道路は避け、交差点での右左折が少なく運転しやすいルートを選びましょう。
どんな道を走るのか、どこで曲がるのかを把握していれば、運転に集中しやすくなり気持ちに余裕も生まれるため、車線変更もスムーズに行えるでしょう。また、目的地の駐車場の有無や広さも確認しておきます。
警視庁などのホームページを活用する
警視庁や一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)のホームページでは、安全運転のためのゲーム(トレーニング)が公開されています。安全運転のための情報も掲載されているため、積極的に活用しましょう。
警視庁「TOKYO SAFETYACTION ゲーム一覧」(https://www.safetyaction.tokyo/game/)
JAF「交通安全3分トレーニング」(https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/traffic-safety-movie/3-minutes-traning)
久しぶりの運転時には「若葉マーク」をつける
また、久しぶりの運転時には、初心運転者標識(初心者マーク)をつけましょう。初心者マークの表示は、免許所有歴1年未満の方に義務付けられています。
免許所有歴1年以上の方には義務付けられていませんが、しばらく運転していなかった方は初心者マークをつけて周囲に注意を促しましょう。
乗車後のチェックポイント
トラブルが起きるのを防ぎ安全に運転するためにも、乗車後は以下の点を確認しましょう。
- シートの位置を調整する
- ミラーの位置や角度を調整する
- 車両感覚を取り戻す
シートの位置を調整する
運転席に座ったら、シートの前後位置や高さを調整します。
安全運転のためには、正しい姿勢で運転することが重要です。また、適切な運転姿勢であれば、長時間の運転でも疲れにくくなります。シートの調整は、一般的に以下の流れで行います。
- シートに深く座る
- 高さを調整する
- 前後位置を調整する
- 背もたれの角度を調整する
- ハンドルの位置を調整する
- ヘッドレストの高さを調整する
お尻と背もたれに隙間があると、ブレーキをしっかり踏み込めません。お尻を背もたれに密着させるように深く座りましょう。
また、シートの前後位置は、ブレーキペダルを強く踏んだ状態で足が伸び切らないように調整します。同様に、背もたれの角度は、ハンドルの頂点を握った状態で肘が伸び切らないように調整してください。
ミラーの位置や角度を調整する
周囲の安全を確認するためには、ミラーの調整が欠かせません。正しい運転姿勢で座ったまま、ルームミラーやサイドミラーの位置・角度を調整しましょう。
ルームミラーは、車内の正面(運転席と助手席の間の上部)に設置されているバックミラーです。背景が左右対称に映るように調整し、上下も均等になる位置に調整します。
サイドミラーは、ドア外側の両側に設置されたバックミラーです。左右方向はミラーの内側1/4程度にご自身の車、上下方向はミラーの下2/3程度に路面が映るように調整しましょう。
車両感覚を取り戻す
しばらく運転していない方は、車両感覚を取り戻すことが重要です。車に対する前後左右の距離感を忘れていると、車線変更時や対向車とすれ違う際に迷惑をかけたり、駐車スペースからはみ出してしまったりする可能性があります。
例えば、前後の車両感覚を身に付けたいときは、運転席に正しく座った状態で運転席側の窓から停止線がどのように見えるのかを確認しましょう。このときのサイドミラーと停止線の間隔を頭に入れておけば、スムーズに停車できます。
久しぶりの運転練習の方法や場所
しばらく運転していない方や運転が苦手な方は、以下のポイントをおさえて練習しましょう。
- 運転に慣れている親族や友人に同乗してもらう
- 人や車の少ない道で運転する
- 教習所の貸コースで運転する
- 教習所のペーパードライバー講習を受ける
運転に慣れている親族や友人に同乗してもらう
練習の際は、運転に慣れている親族や友人に同乗してもらいましょう。予測できなかった事態が起きた際、どのように対処すればよいか指示してもらえます。運転に慣れている方が隣に乗っていれば、気持ちにも余裕が生まれるでしょう。
人や車の少ない道で運転する
なるべく道幅が広く、人や車の少ない道を選んで練習します。夜や雨の日は避け、明るく見通しのよい日・時間帯に練習しましょう。通勤・通学時間帯も、交通量や人通りが増えるため避けたいところです。
また、駐車の練習をする際は、自宅の敷地内などの慣れた場所や広く混雑していない駐車場などで行い、周囲には十分注意してください。
教習所の貸コースで運転する
地域によっては、運転免許試験場が開放している貸コースを利用できる場合があります。
例えば、東京都では、土曜・祝休日のみ練習のための運転コースが開放されています。コース使用料は2,000円です(別途、傷害保険料200円がかかります)。「指導員を同乗できる」などの要件を満たした方のみ利用できます。
運転免許試験場によって異なるため、お住まいの地域で利用条件や申込方法などを確認のうえ手続きしましょう。
教習所のペーパードライバー講習を
受ける教習所のペーパードライバー講習を受けるのも手段の一つです。教習所によって異なりますが、指導員が同乗し、場内コースや路上での運転、駐車などの指導をしてくれます。
受講したい方は、お近くの教習所のホームページなどで費用や手続き方法、実施日などを確認しましょう。
本記事の情報は2024年1月時点での内容です。
監修:木下 隆之
明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務。独立後、プロレーシングドライバーとして活躍。全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。雑誌にも11本の「連載エッセイ」に執筆。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。